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鳥インフルエンザ関連情報(第31報)

(浙江省、江西省における新たな感染例の発生など)

                                                                                                                  在上海日本国総領事館

                                                                                                                        2013年4月29日

1.浙江省、江西省の政府は、28日、鳥インフルエンザA(H7N9)の新たな感染例を計3例確認したこと等を発表しました。感染例等に関するそれぞれの発表の内容は以下のとおりです。


(1)浙江省発表

 (ア)28日15時の時点で、下記1名の感染を新たに確認した。

    男性、徐某、38歳、農民、杭州在住。18日に発病、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染陽性を確認、その後診断が確定。現在、病状は重く、杭州某医院にて治療中。

 (イ)28日15時現在、浙江省における感染者数は計46名で、そのうち6名の患者が治療の甲斐なく死亡、9名が回復、退院し、31名の患者が治療を行っている。

 

(2)江西省発表

 (ア)28日までに、下記2名の感染を新たに確認した。いずれも、江西省疾病予防コントロールセンターによる検査の結果、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染陽性を確認、その後診断が確定。

  (a)男性、熊某、80歳、江西南昌人、農民、家でニワトリ等の家禽を飼育。現在、南昌市某医院にて治療中、病状は安定している。濃厚接触者は8人であり、現在までに異常は見られない。

  (b)女性、徐某、31歳、南昌県人、農作物販売商、販売ブースわきに鳥禽販売ブース有り。現在、南昌市某医院にて治療中、重体。濃厚接触者は11人であり、現在までに異常は見られない。

 (イ)27日の湖南省衛生庁の発表によると、同省が受け入れた患者1名は、江西銅鼓からの患者であった。(当館注:右男性の感染については、28日付の当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第30報)」もご参照願います) 江西省は、専門家を組織し、銅鼓において伝染病学調査および消毒等の予防コントロール対策を行った。当該患者の濃厚接触者は9人であり、現在までに異常は見られない。

 

2.この他、28日には、山東省、福建省でもそれぞれ新たな感染が1例ずつ確認されています。各省の発表した感染者に関する内容等は以下の通りです。

 

(1)山東省発表

 男児、張某、4歳、棗庄市市中区在住。父親は山東省初の感染例となった男性(当館注:同男性の感染の詳細については23日付当館「鳥インフルエンザ関連情報(第25報)」もご参照願います)。27日に発熱し、28日に感染診断が確定。病状は未だ安定しており、棗庄市の某医院にて治療中。

 

(2)福建省発表

 男性、游某、80歳、農民。福州福清市陽下鎮在住。27日に「咳が10日続き、発熱が2日、息のあえぎ等が半日続いている」として福清市の医院で受診。28日に感染診断が確定。重体であり、現在治療中。濃厚接触者33名には現時点では異常は見られない。

 

3.これにより、中国本土における鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省、山東省、江西省、福建省、湖南省の2市8省の計126名(上海33名、安徽4名、江蘇27名、浙江46名、北京2名、河南4名、山東省2名、江西省5名、福建省2名、湖南省1名)となり、そのうち、死者は23名(上海12名、安徽1名、江蘇4名、浙江6名)となりました。 

※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。

※中国国家衛生・計画生育委員会は、24日に感染状況を発表した際に、「関連の規定に従い、24日以降は感染状況の情報は各週ごとの発表とする」とし、28日の中国全体の感染状況については、同委員会の発表は確認されていません。したがって、上記の感染者等の数字は、各省の衛生部局がそれぞれ発表したことが確認されたものを集計して算出しています。

 

4.鳥インフルエンザA(H7N9)との関連も含め、詳細を確認中なるも、上海の空港関係者の話によると、本29日以降、上海浦東空港および上海虹橋空港から出発する国際便搭乗者全員に対して、体温検査を強化する旨の通知があったとのことです。出国時に混雑が生じる可能性があるので、早めに空港に到着する等の対策を行ってください。

 

 

5.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。また、労働節期間中の旅行に関しては、17日付の「鳥インフルエンザ関連情報(第19報)(労働節期間中の旅行についての注意喚起)」もご参照願います。

(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で当館ホームページに掲載した「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」(http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/new130403-2.html)も御参照下さい。

(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。(http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/influ_qa.html

 

6.当館では新たな情報が得られ次第、当館ホームページ等でお知らせします。

 

 (参考ホームページ等)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html
○Avian influenza(世界保健機関(WHO))
http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/
○国際獣疫事務局(OIE)
http://www.oie.int/eng/en_index.htm