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鳥インフルエンザ関連情報(第21報)

 

<上海市・江蘇省・浙江省・河南省における新たな感染例の発生など>

                                                                                                                   在上海日本国総領事館

                                                                                                                        2013年4月19日

1.上海市、江蘇省、浙江省の政府は、18日、鳥インフルエンザA(H7N9)の新たな感染例を計4例確認したこと等を発表しました。感染例等に関するそれぞれの発表の内容は以下のとおりです。

(1)上海市発表

 (ア)女性、馬某、80歳。9日、発熱、咳、頭痛、息切れ等の症状があり、曙光医院東院で受診。16日、重症の肺炎と診断され入院。17日、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染陽性を確認、その後診断が確定。現在病状は安定しており、治療中。濃厚接触者は7人であり、現在までに異常は見られない。

 (イ)現在上海市では16名の患者が隔離治療を行っており、計5名の患者が回復し、退院した。

 (ウ)本日退院した患者は、男性、楊某、66歳、上海出身(当館注:右男性の感染については7日付の当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第9報)」もご参照願います)。6日に鳥インフルエンザA(H7N9)の感染陽性を確認、同日上海市公共衛生臨床センターに移送。治療の結果回復し、本日(18日)に退院した。

(2)江蘇省発表

 (ア)女性、王某、26歳、南京市玄武区在住。18日、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染を確認。濃厚接触者は5名であり、現在までに異常は見られない。

 (イ)感染し、治療中であった男性(孔某、60歳)(当館注:右男性の感染については16日付の当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第17報)」もご参照願います)は、治療の甲斐なく、16日晩に死亡した(当館注:18日付の当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第20報)」で言及した江蘇省の新たな死亡例の詳細が発表されたもの)。

(3)浙江省発表

 18日までに下記2名の鳥インフルエンザA(H7N9)の感染陽性を確認し、その後診断が確定。いずれの患者の病状も重く、各医院にて治療中。

 (ア)女性、沈某、54歳、嘉興市在住、自営業者。13日発病、現在、嘉興市の某医院にて治療中。

 (イ)男性、徐某、69歳、杭州市在住、退職者。11日発病、現在、杭州市の某医院にて治療中。

 

2.18日には、河南省でも新たに感染例1例(王某、38歳、男性、家禽類屠殺販売業者)が確認されました。 

 

3.これにより、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省の2市4省の計88名(上海32名、安徽3名、江蘇21名、浙江27名、北京2名、河南3名)となり、そのうち、死者は17名(上海11名、安徽1名、江蘇3名、浙江2名)となりました。

 

4.浙江省の鳥インフルエンザA(H7N9)の感染拡大防止に関しては、浙江省衛生庁のウェブサイトで18日に下記の関連情報が発表されています。

(1)浙江省は、17日以降、浙江全省において野鳥およびその産品の取引を停止しており、野生動物園等の観光スポットでも既に鳥類の観賞、展示、イベントを中止している。

(2)浙江省の疾病予防コントロールセンターの陳恩富副所長は、17日午後にメディアのインタビューを受けた際に、「浙江省では感染数が毎日増加しているが、特に今月上旬に我々がとった措置には一部問題があった。農業部のサンプル検査での陽性率は0.7%前後であるが、浙江省、特にその北部では少なくとも数千万羽単位の家禽が飼育されており、感染している家禽の数は結構多いはずである。上海では、生きた家禽の交易市場を閉鎖して以降、感染の拡大が一定程度コントロールできるようになっている。生きている家禽を捕殺し、交易市場を閉鎖するのは、政府にも養殖業者にも難しい選択であるが、それをしなければ感染源のコントロールは困難である。15日以降、杭州市で交易市場の閉鎖が始まり、各地でも同様の措置が始まっているが、これには効果がある。農村での小規模な養鶏については、一匹ずつ調べることは難しく、捕殺することが望ましい。」等と語った。

 

5.上海市疾病コントロールセンターの呉凡主任は、17日、ネットユーザーの質問に答える形で、鳥インフルエンザA(H7N9)のウイルス検査のための検査キットは十分にあること、検査は無料であること、体制が整った現時点では通常6時間以内に検査結果が出ることを述べるとともに、検査の対象となる患者として以下の4つの条件を挙げました。

(1)発熱(わき下体温が38度以上)

(2)頭痛、筋肉痛、全身の不調などのインフルエンザの症状がある

(3)発症早期に白血球の総数が低下している、または上昇が見られない

(4)レントゲン写真上で肺炎の症状が見られる

 

6.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。

(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で当館ホームページに掲載した「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。

(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。

(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。

(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。

 

7.当館では新たな情報が得られ次第、当館ホームページ等でお知らせします。

 

  (参考ホームページ等)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全相談センター
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html
○Avian influenza(世界保健機関(WHO))
http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/
○国際獣疫事務局(OIE)
http://www.oie.int/eng/en_index.htm