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鳥インフルエンザ関連情報(第20報)

 

<上海市・浙江省における新たな感染例の発生など>

                                                                                                                   在上海日本国総領事館

                                                                                                                        2013年4月18日

1.上海市、浙江省の政府は、17日、鳥インフルエンザA(H7N9)の新たな感染例を計5例確認したこと等を発表しました。感染例等に関するそれぞれの発表の内容は以下のとおりです。なお、17日夕に中国疾病予防コントロールセンター(中国CDC)が発表している死亡者数を見ると、江蘇省で同日死者が1名増加し、計3名となっていますが、同死亡例に関する江蘇省の発表は現時点では確認できていません。

(1)上海市発表

 (ア)男性、陳某、89歳、江蘇省出身。12日、発熱、悪寒症状発症。浦東新区人民医院で受診。16日、症状悪化に伴い、再度同医院で受診、肺炎と診断され入院。16日、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染陽性を確認。その後診断が確定、現在治療中。病状は安定している。濃厚接触者は9人であり、現在までに異常は見られない。

 (イ)現在上海市では16名の患者が隔離治療を行っており、4名の患者が回復し、退院した。

(2)浙江省発表

 17日までに下記4名の感染を新たに確認した。いずれも杭州市某医院にて治療中であり、張某の症状は比較的軽いが、他の3名の病状は重い。 

 (ア)女性、廖某、37歳、杭州市在住、農民。11日発病。

 (イ)男性、牛某、74歳、杭州市在住、退職者。8日発病。

 (ウ)男性、趙某、86歳、杭州市在住、退職者。13日発病。

 (エ)男性、張某、41歳、湖州市在住、幹部。14日発病。

 

2.これまでの感染例等については、17日、江蘇省他より下記のとおりの発表等がありました。

(1)江蘇省発表

 江蘇省は、16日までに、439名の濃厚接触者の医学的観察を解除した。現在57名について、引き続き医学的観察を行っている。観察期間内に5名の濃厚接触者に発熱、せき、のどの痛みなどの症状が発症したが、いずれも鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスは検出されていない。

(2)安徽省発表

 7日に感染を確認した男性患者、李某(当館注:右男性の感染については8日付の当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第10報)」もご参照願います)は治療の結果回復し、9日、11日のウイルス検査により陰性を確認したため、退院した。

(3)中国CDCが17日に実施したメディアインタビューにおける馮子健・衛生救急中心主任の発言によれば、16日に上海市当局が遡及的に感染が確認されたとする5例のうち、1例は、3月4日に死亡した上海市の87歳の男性(当館注:右男性の感染については、1日付の当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第1報)」もご参照願います)の息子(長男:肺炎発症後に回復)であることが確認されました。一方、同主任は、87歳の男性のもう一人の息子(次男:肺炎により死亡)については、死亡により、感染確認に必要なサンプルを抽出できていないとしています。

 

3.これにより、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省の2市4省の計83名(上海31名、安徽3名、江蘇20名、浙江25名、北京2名、河南2名)となり、そのうち、死者は17名(上海11名、安徽1名、江蘇3名、浙江2名)となりました。

 

4.また、中国農業部は、17日、これまでに、各地の家禽屠殺場、家禽養殖場、ブタ屠殺場、野生禽類生息地などから集めた84444サンプルのうち、47801サンプルについて検査を終了し、39サンプルについて鳥インフルエンザA(H7N9)の陽性を確認したことを明らかにしました。同部の発表によれば、39サンプルには、南京市秦淮区の野生の鳩のサンプルの他、浙江省湖州市の浙北農副産品卸売市場の鶏のサンプル、同市呉興区の道場郷農貿市場の鶏のサンプルなど、上海、安徽、浙江、江蘇の生きた禽類を扱う9ヶ所の市場のサンプルが含まれている一方、現時点では、家禽類やブタの養殖場ではウイルスは検出されていないとされています。

 

5.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。

(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で当館ホームページに掲載した「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。

(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。

(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。

(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。

 

6.当館では新たな情報が得られ次第、当館ホームページ等でお知らせします。

 

  (参考ホームページ等)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全相談センター
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html
○Avian influenza(世界保健機関(WHO))
http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/
○国際獣疫事務局(OIE)
http://www.oie.int/eng/en_index.htm