1.11月16日の衛生部の発表によりますと、国内で鳥インフルエンザウィルス(高病原性H5N1型)に感染した男女各1人と、感染の疑いのある女性1人を確認したとのことです。3名の内、女性2人は既に死亡しています。 死亡した1人は安徽省安慶市に住んでいた24歳、女性の農民で、11月1日に発病して10日に亡くなっています。発病する1~2週間前に家で飼っていた鶏とアヒルの死骸に触れたとのことです。この患者からはH5N1型鳥インフルエンザウィルスが確認されています。 もう1人の死亡者は、10月27日付及び11月15日付の注意喚起でも触れた湖南省の12歳の女性で、鳥インフルエンザウィルスの感染が強く疑われています。 男性の感染者はこの感染疑い例の女性の弟(9歳)で、現在は回復しています。回復後の血液検査で、抗H5N1型鳥インフルエンザウィルスウィルス抗体が発病当初より上昇していることから感染が確定されました。
2.今回、中国国内での鳥インフルエンザウィルスのヒトへの感染例が初めて確認されました。しかしこれらは他の東南アジア諸国での感染例と同様に、鳥からヒトへの感染です。ウィルスが変異を起こした結果のヒトからヒトへの感染ではありません。
今までと同様に日常生活ではうがいや手洗いを励行し、市場などで生きた鳥の側に近寄らないことが大事です。また、トリ肉はよく火を通し、卵もよく洗って加熱調理してください。
10月27日付の注意喚起などもご参照ください。