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鳥インフルエンザ関連情報(第37報)

(上海市・河南省等における死亡例の発生など)

                                                                                                                  在上海日本国総領事館

                                                                                                                        2013年5月14日

1.中国国家衛生・計画生育委員会は、13日、6日~13日の鳥インフルエンザA(H7N9)の感染等の状況を発表しました。同発表によれば、同一週間で中国本土の感染例は江西省で1例増えています(当館注:右1例については、8日付当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第35報)」で既報のもの)。また、死亡例は計35例となっており、同1週間で4例増えています。対外発表が別途行われている河南省1名、上海市1名の死亡例(下記3.ご参照)の他、患者2名(詳細不明)が新たに死亡した模様です。


2.現時点において、中国本土における鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省、山東省、江西省、福建省、湖南省の2市8省の計131名(上海33名、安徽4名、江蘇27名、浙江46名、北京2名、河南4名、山東省2名、江西省6名、福建省5名、湖南省2名)となり、そのうち、死者は35名(上海14名、安徽2名、江蘇8名、浙江7名、江西1名、河南省1名、場所不明2名)となりました。

※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。

※中国国家衛生・計画生育委員会は、13日の発表では、省・市別の感染者数、死亡者数の発表を行っていません。したがって、詳細が発表されていない死亡例2例については、「場所不明」としています。

 

3.上記感染者について、報道等で確認された最近の情報は以下の通りです。

(1)上海市の姜某(83歳、女性)は、治療の甲斐なく、10日に死亡した。(当館注:右女性の感染の詳細については、当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第13報)」もご参照願います。)

(2)河南省鄭州市の崔某(56歳、男性)は、治療の甲斐なく、9日に死亡した。(当館注:右男性の感染の詳細については、当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第16報)」もご参照願います。)

(3)南京市原白下区の付某(56歳、男性)は、11日に退院した。(当館注:右男性の感染の詳細については、当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第18報)」もご参照願います。)

(4)江西省南昌県の徐某(31歳、女性)は、13日に退院した。(当館注:右女性の感染の詳細については、当館の「鳥インフルエンザ関連情報(第31報)」もご参照願います。)

 

4.世界保健機関(WHO)は、10日に、鳥インフルエンザA(H7N9)に関するリスク評価レポートを更新しました。同レポートによれば、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスについては、動物の保有宿主、感染経路、感染対象を含む多くの事項が未だ不明であり、情報も包括的ではないとしつつも、ヒトの感染は、活きた家禽への接触及びこれに汚染された環境に関連している可能性があるとしています。また、継続的なヒト-ヒト感染が起きていることを示す証拠はないこと、4月13日に発表した前回のリスク評価レポートの時点から、リスク評価の変更はないこと、他のインフルエンザウイルスのように、季節要因の影響を受けるかどうか(例えば、気温が高い夏季に感染が減少するかどうか)については、現時点では不明であること等を指摘しています。

 

5.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。

(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、当館ホームページの「鳥インフルエンザ関連情報」ページに掲載しておりますのでご確認ください。

(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。(http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/influ_qa.html

(5)また、4月26日に行われた賀来満夫東北大学大学院医学系研究科教授による講演相談会の資料を当館ホームページに掲載しております。鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴や予防の知識などの情報が多数含まれておりますので、是非ご活用ください。

 

6.当館では新たな情報が得られ次第、当館ホームページ等でお知らせします。

 

 (参考ホームページ等)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html
○Avian influenza(世界保健機関(WHO))
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/index.html
○国際獣疫事務局(OIE)
http://www.oie.int/eng/en_index.htm