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皆さんは、人と人との出会いって不思議だと思いませんか?今まで話したこともなかった人たちと、一緒になってとても楽しい時間を過ごすことができる瞬間、そんな時間を作ることができたら、とても素敵だと思いませんか?実は先日、私たちは南京で、とても素敵な出会いを経験しました。日本語を学ぶ南京の大学生たちとの出会いです。彼らはとても生き生きとして、瞳はキラキラしていました。
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【総領事からのメッセージ 南京の若い力に届け!】
まずは、片山総領事より、ご挨拶と学生さんへのメッセージを伝えました。総領事にとって、南京訪問は1992年以来23年ぶりのこと。自身の若かりし頃を思い出しながら、懐かしい気持ちを胸に壇上に上がりました。
これまで中国、マレーシア、ベルギー、アメリカで駐在をした総領事は、自身の経験から次のように話しました。「インターネットが発達した現在においては、実際に外国の地を訪れることなく、その土地を理解したような気持ちになるけれども、相手の国の国民性やものの考え方を正しく理解するには、『百聞は一見に如かず』である」と。国に限らずどんなことも、自分の目で見る世界と他者の見る世界は異なりますよね。人の数だけ様々な見方があるということを、体験を通じて知ることができるといいですね。
最後に「日中の未来を担うみなさんには、様々な分野で交流を重ねて互いの文化、価値観を更に理解していただきたい。」と学生さんにメッセージを送りました。
これからの日中の未来を担う若い学生のみなさん、期待してますよ~!
【カワイイ!は世界共通語!トニータナカ先生プレゼンツ カワイイメイク・ファッションのデモンストレーション!】
続いて登場したのは、日本のカワイイ!を世界に発信する伝道師、トニータナカ先生です。トニー先生は、昨年10月に当館多目的ホールで実施した「トニータナカ メイクアップデモストレーションwith東京kawaii大使」、本年10月に上海で実施した「第12回全国理美容学校“kawaii”選手権大会」(当館後援)に続いて、今回南京で日本の「カワイイ!」を紹介してくださいました。
この日は黒のジャケットでカッコよくキメたトニー先生、カワイイだけじゃなく、カッコイイ日本の男性ファッションも垣間見ることができました! また、今回は特別に「第12回全国理美容学校“kawaii”選手権大会」で優秀賞を受賞した、国際文化理容美容専門学校渋谷校の鹿野又麻乃香さん(技術者)と、野田麻美さん(モデル)が一緒に日本から駆けつけ、南京の同年代の学生さんを前に「学生日本一!」の腕前を披露してくださいました。
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まずステージに上がったのは、あれ?黒いマントの女の子たち。うーん、これカワイイのかな? 会場の皆さんもちょっとざわついています。すかさず、トニー先生が紹介します。「彼女たちは南京の大学生で、今日は彼女にメイクとファッションのモデルになってもらいます。」会場の女の子たちの目は一瞬でキラキラに! 普段ネットなどで見ているカワイイメイクが目の前で実際に行われているのです。しかも、普通のクラスメイトがモデルになってる!どんな風にカワイくなっていくのでしょうか?J-POPの軽快なメロディーに乗せて、次第にメイクが完成していきます。そして、、、、
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こんなにカワイくなっちゃいました!
トニー先生は、ゴシック系、原宿系、渋谷系という日本で流行っている3つのスタイルで3人のメイクを仕上げました。黒いマントを外したモデルの女の子たちは、ピカピカに輝いていました!
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【押忍!南京柔道館プレゼンツ 柔の道】
ステージではどんどんパフォーマンスが続きます。続いて登場したのは、白い道着が眩しい柔道の演舞です。
柔道と聞くと、とても勇壮なスポーツという印象があります。舞台に立つのもさぞかし逞しい男たち、、、と思いきや!
かわいい子供たちの登場でした! 今日は、日本の草の根文化無償資金協力により南京に設立され、山下泰裕・東海大学副学長も開館式に出席した南京柔道館で柔道に励む生徒さんたちによるステージが行われました。子供たちは、日々柔道館で、受身の練習や背負い投げなどの練習などをしています。よく見ると、どの子も幼いながらにとても凜々しい顔立ちをしています。柔道など、古来から伝わる日本の武道は、一つの特徴として、とても礼を重んじます。子供たちも、はじめに礼、終わりにも礼と、とても礼儀正しいパフォーマンスで魅了してくれました。掛け声やジャンプなど、日頃の練習の成果がよく出ていて、観客の皆さんも、すごい! かわいい! かっこいい! と一つ一つの動作に拍手を送っていました。特に、、、、
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こんな小さな子が、大人を背負い投げ! そして更に、、、、
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女の子も、背負い投げ、イッポン! これには会場も大喝采!
迫力のステージを披露してくださった南京柔道館の皆さん、本当にありがとうございました!
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【日本は美味しい! 巻き寿司で日本食体験!】
旅行の楽しみの一つは何と言っても美味! 日本には美味しい食べ物がたくさんありますよね。またあの味に会いたい! と思いリピートして日本に旅行する中国の方も多いのでは? そんなあなたに、日本でとてもポピュラーな巻き寿司をご紹介します。
巻き寿司は、コンビニやスーパーなどでも売られていますし、家庭の味でもあります。でも、そんな巻き寿司の歴史や、作り方をご存知の方、なかなかいないですよね?
今回、南京グランドホテルの皆さんにご協力いただき、まずは巻き寿司の歴史を学びました。太巻きは関西、細巻は関東が発祥の地なんですね~。日本人でもなかなか知らない豆知識です。知識を学んだあとは、南京グランドホテルの和食レストラン「那古野」の料理人さんが巻き寿司作りのデモンストレーションをしてくださいました。そして、いよいよ、学生さんたちに実際に巻き寿司作りを体験してもらいます。「体験したい人は手を挙げてください。」、「はい!」、ほぼ全員が手を挙げてますね。選ばれた幸運な学生さんに体験してもらいました。初めてで難しいけど、料理人さんの助けを得て作った巻き寿司の味は・・・、「美味しい!」。その後、参加してくれた全ての学生さんに、料理人が作った巻き寿司を試食してもらいました。ここ南京で、日本料理のひとつである巻き寿司を堪能できました!
南京グランドホテルの皆さん、ありがとうございました。
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【会場に花を添えて。。。。素敵なお花の世界でルンルン!】
日本の伝統的な文化の代表格とも言える華道、今回は、当館主催文化イベントではもはや欠かせない存在になりつつある田島貢先生による生花パフォーマンスの登場です。
実はこの日、田島先生にはある作戦がありました。お花の世界を広く知ってもらうためにはどうしたらいいのか。そう考えた先生、図書館の入り口に設置した「記念撮影コーナー」に大作を置きました。
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この作品には、南京で日本語を学ぶ若い学生に、日本の「美」を届けたい、という田島先生の熱い心が注がれました。オレンジと緑の対照的な色彩は、訪れる人の目に止まり、キレイ、ステキ! とその場の雰囲気が一気に華やぎました! 先生、大成功です!
さて、ステージはというと、田島先生のいつもの軽妙なオシャレトークで会場は大盛り上がりです! 「日本の華道を見たことがある人、手を挙げて!」という先生の質問に、会場は、、、、、あれ? 小さな子供が一人だけ、、、ちょっと寂しかったけれど、大丈夫! 今日まさに本場の草月流華道師範の技を見ることができました!
平らな水盆に季節の色とりどりの菊の花という可憐な作品、そして、大きな壺に様々な実のなった枝と、そしてアフリカ原産のキングプロテア(中文:帝王花)を添えて、草月流ならではの勢いのある作品を生けていただきました。ステージ周りは、携帯片手に生花を写す学生たちで溢れていました!
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【ビジネスの世界は笑顔の世界! ニッコリ笑ってスマートビジネス】
皆さん、上海にある日系デパートの高島屋をご存知でしょうか? 1831(天保2)年に創業以来、180年以上の歴史を持つ老舗デパートです。長い歴史を持つ日本のお店の店員さんは、とても礼儀正しく、親切で、そして心からの笑顔でおもてなししてくれます。「こんにちは」、「いらっしゃいませ」、「ごきげんよう」、「さようなら」。このようなキレイな言葉が日常の様々なシーンで自然と出てきます。とても上品ですよね。
今回、高島屋でビジネスマナーを教えていらっしゃる鄭衛先生が、そんな実践で使えるビジネスマナーを特別に南京の皆さんに教えてくださいました。実は上海でも、昨年、鄭先生によるビジネスマナー講座を実施し、大好評を博しました。
先の柔道でもご紹介したように、日本人は古来より「礼」を大変重んじるという傾向にあります。実は古くは中国の儒教からの影響が大きいのですが、世界的に見ても、日本人は礼儀正しいという印象が強いのです。ビジネスの世界も然り。
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今日も、就職をひかえた多くの南京の学生さんを前に、良い印象を与える挨拶の仕方から座り方、歩き方など、日本のビジネスマナーの基本を教えてくださいました。良い印象を与えるために重要なのは、なんと言っても「笑顔!」。普段の自分の表情は、鏡を使うと一目瞭然。鏡を使って笑顔をつくる練習をしたり、自己紹介の練習をしたりと、良い印象を与えるための実践的な練習が行われました。情熱的な鄭衛先生の指導により、多くの受講者の方々が、講座を受ける前と後で見違えるように変わり、笑顔があふれていたのが印象的でした。
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【「カルテット」奏でるメロディーとストーリー】
当館ではこれまで様々な日本映画上映会を開催してきました。ラブストーリーやハートフルコメディー、震災復興をテーマにしたもの、アニメなどなど、いずれも大変人気の高いものでした。南京でも映画上映をして、日本のストーリーを届けたい、という思いから、今回、「カルテット」という剛力彩芽さん主演の映画を上映しました。
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【魅力いっぱいの日本に留学しよう!】
当館には、日本留学を考えている学生たちの相談に応じる「留学生アドヴァイザー」が配置されています。今回、その留学生アドヴァイザーが、日本留学説明会を開催するとともに、会場に設けられたカウンターで随時、日本留学相談に応じました。
南京で日本語を勉強する学生たちがたくさん来場していたので、日本留学にもとても興味を示していました。
実は日本留学はとても魅力的なのです。もちろん、日本に旅行する人が急増していることからも分かるように日本自体の魅力も大きいですが、日本は何と言っても中国とお隣の国、とても近いです。そして、日本の大学の学術水準の高さはノーベル賞受賞者が近年増加していることからも分かります。集まった学生たちは、熱心にメモを取り、話に聞き入っていました。
なお、当館の留学生アドヴァイザーは、毎週火、水、金の午後、当館に勤務しています。当館広報文化センターで直接相談に応じるほか、電話(021-6219-5917)、メール(sh.koubun@sh.mofa.go.jp)でも随時相談を受け付けているので、お気軽にご相談くださいね。
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【パチリと日本を切り取って 写真撮影と観光PR 石川、福岡の魅力】
このイベントに併せて、日本の地方の魅力をPRするため、石川県上海事務所、福岡県上海事務所の方々が参加してくださいました。また、愛知県上海事務所がパンフレット・ポスターを提供してくださいました。愛知県、福岡県、石川県は南京市のある江蘇省と友好都市なのです。当日、各県のPRのため用意したパンフレット、開場に合わせて準備万端、だったのですが…。開場と同時にあっという間になくなってしまうほどの人気でした!これには各県事務所の方々もびっくりです! その後は、かろうじて確保したパンフレットを広げて、個別に観光PR。これからの季節、各県の温泉や雪景色、工芸や美食などが楽しめます。皆さんも是非訪問してみてはいかがでしょうか? 各県の皆さん、ご協力ありがとうございました!
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そして、写真コーナーには、日本政府観光局(JNTO)上海事務所からお借りした「彼女たち」も登場です!
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こんなにバッチリ着物を着付けるのは実はたいへん時間がかかり、とても難しいので、手軽に舞子はんと写真が撮れるこのボードは常に大人気でした!
また、田島先生の生け花、満開の桜、野点に使う赤い傘など、ザ・ニッポン、という象徴的なグッズを取りそろえました。皆さんとても楽しそうに写真を撮り合ってました。
【ここは南京、でも東京音頭でヨイヨイ!】
この日、午後ずっとイベントが目白押しでしたが、楽しい時間はあっという間に終わってしまいます。金陵図書館の閉館の時間も迫ってきました。楽しかったね、日本に行ってみたいね、という声が聞こえる中、突然、大きな音楽が! これは、、、東京音頭! そう、最後のプログラムは盆踊り。季節外れではありますが、お馴染みのヨイヨイ! が始まると皆さん輪になって踊ってくれました!
そして、何とあのカワイイ! の伝道師、トニータナカ先生も飛び入り参加です! 先生の踊りはキレがあってとても素晴らしかったです。トニー先生に続いて、学生の皆さんも大勢参加してくれました。ありがとうございます!
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この日本文化交流事業で、南京で日本語を勉強している学生たち、という新しい友達との出会いがありました。でも実は、古き友人との絶え間ない友情なくしては実現できなかったものです。今回のイベントは、南京市人民対外友好協会と金陵図書館の強いご協力により成功したものでした。また、ご支援いただいた江蘇省人民対外友好協会の皆さん、各舞台で精彩なステージを繰り広げてくれた先生方、すべての皆さんに感謝申し上げます。おかげで、南京の学生の皆さんに、日本の様々な魅力を伝えることができました。短時間にこれほど多様なイベントを実施することは今回が初めてでしたが、どのコーナーにも笑顔とキラキラが溢れていました。再見、南京で、またきっとお会いしましょう!
なお、今回イベントを実施した南京の金陵図書館には、国際交流基金の「ふれあいの場」があり、日本の本やマンガが読めるだけでなく、各種日本紹介のイベントも行われています。ぜひ一度足を運んでみて下さいね!
広報文化センターは、これからも魅力溢れる日本の文化やエンターテイメントに触れられる講座をたくさん提供していきます。どうぞお楽しみに!
*広報文化センターの会員になると、いち早くイベント情報をキャッチできますよ(登録方法はこちらから)。当館HPの新着情報や在中国日本国大使館の微博も定期的にチェックしてみてくださいね。