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「日本人形展」上海展の開催にあわせ、1月6・7日、上海で日本人形を扱う上海吉丸商貿有限公司の原倩雯先生にご協力いただき、木目込み人形を作成するワークショップを開催しました。また、13・14日は日本の人形工房松寿より小出道子先生をお招きし、市松人形の着付けを実演いただいたり、人形作成と同じ生地を使った、小物の作成ワークショップを開催しました。
木目込み人形作成
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きめこみ人形「つれづれ」 |
「木目込み」とは、人形の製作技法の一つです。木や桐塑(桐の粉末に正麩糊を混ぜて作った粘土の一種)でできた人形の胴体に、溝を彫り、生地の端をその溝(木の目)に挟み込んで作ります。
ワークショップでは、溝の彫られた「雪うさぎ」の型に生地を木目込む体験をしていただきました。型に生地をあて、専用のヘラを使って、木の目に挟みこんでいきます。一見簡単そうですが、力加減が難しく、作成にはなんと2時間以上もかかっていました。参加された皆さん、お疲れさまでした!
市松人形着付け実演
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市松人形 |
市松人形は代表的な日本人形で、古くは子どもたちが着せ替え人形として遊んでいました。
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今回は会場で、市松人形に着物を着付けていく過程を見せていただきました。人間と同じように、一枚ずつ着物を重ね、帯、帯締め、帯揚げを結っていきます。また、身体の丸みを出すため、綿で補正をしたり、後々ずれないようピンや糸で細かく整えていく様子は、職人の丁寧な技と人形への愛情が感じられました。
和マグネット・つまみ細工作成
人形製作ではたくさんの生地を使います。ただし人形の形に合わせて生地を切ったり、柄のある生地は柄合わせもするため、端切れもたくさん出てしまいます。
会場では、そのような端切れを活用し、マグネットやつまみ細工を作るワークショップも開催しました。つまみ細工は、アクセサリーとして人形の髪飾りにもなります。
このようにワークショップでは、人形作りを実際に体験したり、職人の丹念な技術に触れていただきました。
また、展示会場ではお見せできませんでしたが、人形の実際の飾られ方や動く様子は、以下の動画でもご覧いただけます。ぜひ見てみてください。
●ひな人形
http://web-japan.org/jvt/ja/streaming/mp4/jvt_10-11_no9_4_jp_256k_mp4.html
●人形浄瑠璃文楽(人形芝居)
http://web-japan.org/jvt/ja/streaming/mp4/jvt_11-12_no6_4_jp_256k_mp4.html
この展示は1月21日(日)まで上海高島屋7階で開催し、その後は瀋陽で開催予定です。この機会にぜひ足をお運びください!
展示概要
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※展示は参加無料、申込不要です。
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今後とも当館はさまざまな日本の姿を紹介していきます。どうぞお楽しみに!
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