1.江西省衛生・計画生育委員会は,昨年12月30日に江西省で鳥インフルエンザA(H7N9)による新たな感染例1例が確認されたと発表しました。同発表による感染者の状況は以下のとおりです。
患者は陳某,46歳男性,江西省贛州市安遠県在住。現在,命に別状はなく容態は安定しており,贛州市内の病院で治療を受けている。
12月30日に江西省疾病予防コントロールセンターが贛州市にいた当該患者に対して検査を行った結果,H7N9ウイルスの陽性反応が検出された。省衛生・計画生産委員会専門家グループが患者の臨床状態と,実験室での検査及び流行病調査の結果を受けて,当該患者がH7N9であると診断した。
2.今回の発表により,2015年下半期以降,当館管内で感染が確認・発表されたのは,上海市1例,江蘇省1例(うち死亡1例),浙江省6例(うち死亡例1例),安徽省2例(うち死亡1例),江西省1例の計11例(うち死亡3例)となりました。
3.当館管内を含む中国国内各地では、2013年2月以降、特に冬季から春季を中心に鳥インフルエンザA(H7N9)の感染が多数確認されているところ、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、当館ホームページの「鳥インフルエンザ関連情報」ページに掲載しておりますのでご確認ください。
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/toriinfuru-j.html
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。中国内で出張、旅行等をされる場合は、現地の医療事情や感染発生状況等を確認して計画を立てるようにしてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。(http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/influ_qa.html)
(5)また、2013年4月26日に行われた賀来満夫・東北大学大学院医学系研究科教授による講演相談会の資料を当館ホームページに掲載しております。鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴や予防の知識などの情報が多数含まれておりますので、是非ご活用ください。
4.当館では新たな情報が得られ次第、当館ホームページ等でお知らせします。
(参考ホームページ等)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html
○鳥インフルエンザA(H7N9)に関する世界保健機関(WHO)の情報
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/index.html
○国際獣疫事務局(OIE)
http://www.oie.int/eng/en_index.htm