2015年2月4日
在上海日本国総領事館
1 一般的に,春節前には各種犯罪被害が増加する傾向にあります。在留邦人の皆様におかれましては,通常以上に周囲への警戒を強め,自身の安全確保に努めていただきますようお願いいたします。また,休暇で自宅を長期間留守にする場合は,玄関や窓の施錠など,防犯対策に十分留意してください。
2 また,春節前は忘年会等飲酒の機会が増え,飲酒に起因する事件事故が増加する傾向があります。特に最近,当館管轄地域内において,過度の飲酒に起因した死亡事故が複数件発生しています。アルコールを適量以上に摂取すると,舌の筋肉が緩み,付け根が喉に落ち込んで気道閉塞を起こすことがあるほか,泥酔して意識がない状態で嘔吐すると,嘔吐物が喉に詰まり窒息する危険があります。このため,飲酒をした場合には,互いに様子を観察し合い,出張者等が一人で宿泊する際には宿泊先に送り届け,気道を確保し状況を確認するなどの措置を取りましょう。
3 また,パスポートの紛失・盗難事案も多発しています。飲酒後の不注意に起因するものが多く,また冬場は,コート等厚着をすることにより,ポケットからのパスポート等の落下に気付きにくいことも,紛失増の一因となっているようです。中国でパスポートを紛失した場合,公安当局及び当館で所要の手続が必要となるため,帰国まで通常2週間程度を要します。春節休暇期間中は,各窓口が閉鎖されるため,更に多くの日数を要しますので,パスポートの管理には留意してください。
4 加えて,従前より当館ホームページ等においてご案内のとおり,当地ではぼったくり被害も多発していますので,飲酒後は特に気をつけてください(詳しくはこちら)。
5 なお,中国においては,買春行為(性的サービスを伴うマッサージ等を含む。)は違法であり,10日以上15日以下の拘留及び5千元以下の罰金が科される可能性があるほか,国外退去処分及び一定期間の再入国禁止措置が付される場合もあります。当地に滞在・渡航される方は,中国の法令を遵守し,このような違法行為は厳に慎むようにしてください。