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(1)上海市衛生・計画生育委員会は6日、同市戸籍の男性である盛某が鳥インフルエンザA(H7N9)に感染したことを同日に確認し、治療中であると発表しました。
(2)先月21日、江蘇省塩城市の衛生局は、同市阜寧県の66歳の男性が鳥インフルエンザA(H7N9)に感染し、同月20日に塩城市第一人民医院に転院し、ICUで治療を受けていると発表しました。
(3)先月28日、浙江省嘉興市人民政府のウェブサイトは、同市の60代の女性の鳥インフルエンザA(H7N9)感染を確認したと発表しました。報道によれば、同女性は発熱や咳を訴え嘉興市第二医院で診療を受けたものの、1週間を経過しても病状に好転が見られなかったことから同医院から浙江省の専門家に連絡し、診断の結果感染診断が確定したとされています。また、同女性は発症前に嘉興市新ショウの市場で二羽のニワトリを購入し、自宅で飼育していたとされています。同女性は現在嘉興市第一医院で隔離され治療を受けていますが病状は比較的重いと報じられています。
2.今回の感染により、今年下半期に入って当館管内で感染が確認・発表されたのは、上海市1例、江蘇省2例、浙江省1例の計4例となりました。
3.当館管内を含む中国国内各地では、2013年2月以降、特に冬季から春季を中心に鳥インフルエンザA(H7N9)の感染が多数確認されているところ、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、当館ホームページの「鳥インフルエンザ関連情報」ページに掲載しておりますのでご確認ください。
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/toriinfuru-j.html
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。中国内で出張、旅行等をされる場合は、現地の医療事情や感染発生状況等を確認して計画を立てるようにしてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。(http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/influ_qa.html)
(5)また、昨年4月26日に行われた賀来満夫・東北大学大学院医学系研究科教授による講演相談会の資料を当館ホームページに掲載しております。鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴や予防の知識などの情報が多数含まれておりますので、是非ご活用ください。
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/kouennkaishiryou.html
4.当館では新たな情報が得られ次第、当館ホームページ等でお知らせします。
(参考ホームページ等)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html
○鳥インフルエンザA(H7N9)に関する世界保健機関(WHO)の情報
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/index.html
○国際獣疫事務局(OIE)
http://www.oie.int/eng/en_index.htm