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鳥インフルエンザ関連情報(第52報)

浙江省における感染例の発生など

                                                                                                                 在上海日本国総領事館

                                                                                                                         2014年1月6日

1.浙江省衛生庁の5日の発表によれば、4日、浙江省紹興の諸曁市の女性1名が新たに鳥インフルエンザA(H7N9)に感染したことが確認されました。同発表、中国当局から情報提供を受けた香港衛生当局の発表、関連報道等による感染の状況は以下のとおりです。

 

 「感染者は、諸曁市の34歳の女性である蔡某。昨年12月29日に症状が現れ、2日に地元の病院に入院。4日に感染診断が確定し、現在、杭州市の病院において治療を行っている。医師によれば、病状は重く、呼吸機能が衰え、人工呼吸器等を装着して治療を受けている。また、同患者は、発症前に家禽類との濃厚接触歴があったとされている。」

 

2.今般の感染は、昨秋以降、浙江省で発生した6例目の感染例となります。なお、今回の34歳の女性以外の5例の状況について浙江省の地元メディアが昨年12月19日に行った報道によれば、劉某(35歳、男性、10月15日に当局が感染を公表)は治療が続いているが、症状に改善が見られ、虞某(30歳、男性、12月5日感染診断確定)は既に退院、張某(57歳、男性、11月27日感染診断確定)は治療中だが病状は重いとする一方、同省嘉興市の2名の患者(陳某、男性、67歳と任某、女性、64歳)は治療の甲斐なく死亡したとしています。

 

3.現時点において、中国本土における鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省、山東省、江西省、福建省、湖南省、河北省、広東省の2市10省の計148名(上海34名、安徽4名、江蘇29名、浙江52名、北京3名、河南4名、山東2名、江西6名、福建5名、湖南2名、河北1名、広東6名)となり、そのうち、死者は47名(上海16名、安徽2名、江蘇8名、浙江11名、江西1名、河南1名、湖南1名、河北1名、場所不明6名)となりました。

※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。また、昨年12月末に台湾旅行中に感染診断が確定した江蘇省の86歳の男性の症例は、台湾到着前に感染していた可能性が高いため、上記感染者数に含めています。

※中国国家衛生・計画生育委員会は、昨年11月以降、鳥インフルエンザA(H7N9)を乙類伝染病に分類し、個別の感染ケースを各省の衛生当局が発表することはやめ、各月中旬に各省が前月の感染者数・死亡者数を発表するという発表方法に変更しています。したがって、上記の感染者・死亡者の数字には、報道等で確認されたものも含まれています。

 

4.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)専門家は今後も散発的な発生が継続すると予測しているところ、今後の感染動向に十分に注意する必要があります。
(2)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、当館ホームページの「鳥インフルエンザ関連情報」ページに掲載しておりますのでご確認ください。
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/toriinfuru-j.html
(3)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(4)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。中国内で出張、旅行等をされる場合は、現地の医療事情や感染発生状況等を確認して計画を立てるようにしてください。
(5)その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。(http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/influ_qa.html
(6)また、昨年4月26日に行われた賀来満夫東北大学大学院医学系研究科教授による講演相談会の資料を当館ホームページに掲載しております。鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴や予防の知識などの情報が多数含まれておりますので、是非ご活用ください。

 

5.当館では新たな情報が得られ次第、当館ホームページ等でお知らせします。

 

 (参考ホームページ等)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html
○鳥インフルエンザA(H7N9)に関する世界保健機関(WHO)の情報
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/index.html

○国際獣疫事務局(OIE)
http://www.oie.int/eng/en_index.htm