1.新華社報道によれば、4日、浙江省衛生庁は、浙江省で新たに「H7N9型」鳥 インフルエンザウイルスの人への感染1例が発生したことを確認しました。右報道の主要点は以下のとおりです。
(1)感染者の状況
男性、張某、64歳、浙江省湖州市呉興区居住。農民。3月29日発病、31日に湖州市の某病院で診察、入院。4月3日夜、浙江省疾病コントロールセンターにてH7N9型鳥インフルエンザウイルス陽性。4日、浙江省衛生庁が、「H7N9型」への感染診断を確定した。
(2)上記患者と濃厚な接触をした合計55名に対し当局が医学的観察を行っているが、今のところ、異常症状は見られていない。
(3)これにより、浙江省で発生した「H7N9型」の感染は3例、死者1名となったが、3例の間には疫学的な関連は見つかっていない。
2.これにより、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省の1市3省の計10名となり、そのうち、死者は3名となりました。
3.上海市衛生局は、3日、上海市の43ヶ所のインフルエンザモニタリング拠点及び130ヶ所の発熱外来がある二級以上の医療機関に対して同局が同日に確認を行った結果、3日時点では、SARSウイルス、H5N1型鳥インフルエンザウイルス、H7N9型鳥インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスへの感染について、疑い例、臨床診断、確定診断のいずれも発生していないと発表しています。
4.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で当館ホームページに掲載した「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。
(2)生きた鳥が売られている市場等で不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)清明節期間中に中国国内を旅行する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
5.当館では新たな情報が得られ次第、当館ホームページ等でお知らせします。
(参考ホームページ等)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全相談センター
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html
○Avian influenza(世界保健機関(WHO))
http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/
○国際獣疫事務局(OIE)
http://www.oie.int/eng/en_index.htm