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日系企業アンケート結果(Ⅱ)

2003年6月19日
在上海日本国総領事館
 上海日本商工クラブの協力を得て同クラブ会員企業に対し、6月9日付け上海市等に対する外務省による渡航情報「十分注意して下さい」の解除後の6月12~18日にかけて行った第2回SARS関係アンケートの結果につき、御参考までに以下のとおり取りまとめましたので御紹介致します。(6月18日現在、150社より回答がありました)

A.各社のSARS対応
 当地の駐在員の出張については、約1ヶ月前の前回調査時に比べ、自粛する企業の割合が減少しているが、上海・日本間の出張を未だ約5割の企業が自粛しており、上海から日本へ帰国した場合には10日間の自宅待機を約4割の企業が求めている。中止や延期されていた開業式・会議等については、約4割の企業が再開予定。また、上海市の規制緩和措置等の本社への連絡を行っている企業の割合は約7割。詳細は、以下のとおり(括弧内の数字は、前回の調査(4月下旬~5月上旬に実施)の指数)。

1.出張自粛企業の割合
・上海―日本:50%(70%)
 ※上海から帰国した場合、10日間の自宅待機:41%
・上海―中国国内感染地域:79%(95%)
・上海―中国国内非感染地域:21%(71%)
・上海―第3国:34%(60%)
2.中止・延期されていた開業式・会議等の再開予定:36%
3.社員の帰国:17%
4.家族帰国:40%(63%)
(自主的:16%(32%)、会社方針:24%(31%))
5.上海市の規制緩和措置等の本社への連絡を行っている企業:71%
6.勤務中のマスク着用:8%
7.職員に対する検温:31%
8.会社内消毒:65%

B.ビジネスに対する影響(主なもの)
・中国内の売上減少(サービス)
・上海から外地への物流に時間を要するが、7月末以降正常化する見込み(金属・機械)
・現時点で、大きな影響はなし(繊維・パルプ、サービス、電機・電子)
・観光部門では、数ヶ月の遅れ(サービス)
・最近、中小企業を中心に日本からの出張者が増えてきた(繊維・パルプ、資源・化学品)
・本社やユーザーから、国内感染地域への出張延期の指示(金属・機械)
・在庫積み増しのオーダー(資源・化学品)
・6~7月頃売上に若干の影響(資源・化学品)
・新規プロジェクト交渉等の業務が3~4ヶ月遅れ(電機・電子)
・現在SARSの影響は全く出ていない。むしろ受注好調(電機・電子)
・直接の営業への影響は少ない(運輸・通信)
・建設投資については、ほとんど影響はない(建設・建材)
・年後半に向けて回復するものと予測(金属・機械)
・上海と日本で感じる温度差が大(農水食品)
・日本サイドの生産地分散の動きを危惧(資源・化学品)
・4月末~5月末まで仕事が全く入って来なかったが、この間を社員研修に充て、そのお陰で結束が高まった(サービス)
・SARS対策費用の発生(サービス)
・少しずつ元に戻りつつある(社会事業)
・解除により、特になし(建設・建材)
・秋・冬物商談の遅れが生産・納期に影響(繊維・パルプ)
・新規顧客の開発などで、通期では挽回できる見通し(サービス)
・中国偏重が見直されそう(電機・電子)
・董事会は書面審議に変更
・他アセアンへの一部生産基地のシフト(繊維・パルプ)
・ビジネス商談以外に影響はほとんどない。むしろ、受注状態は非常に良い(電機・電子)