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上海市のSARS対策に対する日本政府援助の署名式(5月21日)

平成15年5月21日
在上海日本国総領事館
 21日14:00より上海市医療救急中心において、杉本信行在上海日本国総領事及び周太トン上海市副市長等が出席し、日本政府から上海市に対する医療機材購入のための「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の署名式を行いました。これは、上海市衛生局に対し、移動式X線検査機4台を購入するための経費140,000米ドル(約1,700万円)を供与するもので、4台はそれぞれ上海市のSARS指定病院である上海市肺科医院、上海市伝染病医院、復旦大学付属児童医院、上海市児童医学中心に設置、利用されることになります。
 また署名式の場において、上海日本商工クラブ会長より、会員企業から上海市に対する50万元の寄付や日系企業の個別の寄付等に関し、日本企業界からの貢献として紹介がありました。

1.馬強上海市衛生局副局長と杉本総領事の間で契約書に署名を行った後、総領事より以下のとおり挨拶を行いました。
 日本と様々な面で緊密な関係を有する中国でSARSが蔓延していることは日本にとって対岸の火事とは言えず、小泉総理が最大限中国を支援したいと述べたとおり、日本は最初に中国に支援を行った。5月上旬に約2億円の医療特別機材を供与し、その後約2週間後、再び15億円の緊急援助を決定した他、国際緊急援助隊の専門家チームの派遣も行い、援助総額は17億6千万円に達した。こうした点からも、日本政府が実際の行動で中国の状況に関心を示していることがお判り頂けるだろう。
 上海市政府が日夜の努力によりSARS蔓延を最小限度にくい止められていることに対し敬意を表したい。今回、SARSの強い感染力と他都市の惨禍に鑑み、当館では『草の根無償資金協力』を利用して上海市に4台の移動式X線検査機を緊急供与することを決定した。『草の根』は全国で500以上のプロジェクトが実施されており、総額2兆9千億円に上る対中援助に占める割合はわずかで規模は小さいながらも、文字通り利民の役割を果たしている。 日本の民間企業界でも衛生局に対して50万元の寄付を行った他、個別企業からも様々な貢献が行われている。これは上海市がSARSとの闘いに勝利を収めて欲しいとの日本企業、在留邦人の共通の願いの表れであり、上海が困難な時期を乗り切り、活力に満ちた国際都市として発展を続けるとともに、未来に向かう日中関係が一層緊密な協力関係になることを祈念したい。

2.馬副局長と杉本総領事の間でプレートと感謝レターの相互交換を行った後、周副市長から以下の通り挨拶がありました。
 先ず、上海市のSARS対策に対する日本国政府及び在留邦人からの支援に感謝申し上げる。ご存じの通り、上海市では外国人を含む全ての市民の協力の下、SARSの拡大はくい止められているが、今回日本国政府から移動式X線検査機4台を購入する資金の援助を受け、4カ所のSARS指定病院に設置することができることは、上海市のSARS対策にとっても大きな助けとなる。SARSとの闘いは、中国にとってのみならず全人類の挑戦である。皆様の支持の下で、必ずや闘いに勝利し、明るい未来を勝ち取れるものと確信している。

3.引き続き、石岡徹上海日本商工クラブ会長から、日本企業界の取り組みについて以下のとおり紹介があり、寄付目録が市衛生局に手渡されました。
 900社の日系企業を代表する上海日本商工クラブは、今回、上海市衛生局に対してSARS対策として50万元の寄付を行った。また、企業の中には地元政府や赤十字会に個別に寄付等を行った所もあり、合計すると約200万元となる。改めて、上海でのSARSとの闘いが早く終結することを心から祈念したい。

以上