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翻訳家・日本文学研究家・施小煒教授による日本文学講演会を開催しました!

 

 

  

 

 

 

  7月15日午後,日中国交正常化45周年認定事業として,日本文学研究者であり,村上春樹著『1Q84』や堀辰雄著『風立ちぬ』を始めとする数多くの日本の文学作品の中国語翻訳を手掛けた,上海杉達大学の施小煒(し・しょうい)教授を当館多目的ホールにお招きし,今年5月に中国語翻訳版を出版した太宰治『人間失格』をテーマとする講演会を開催しました。当日は猛暑日となりましたが,100名を超える多くの方々にご参加いただきました。施教授ご自身も,これだけ多くの人が日本文学に興味を覚えていることを知って,驚いておられました。

 

 

  日本近現代文学を代表する作家の一人である太宰治の作品には,近代に日本が経験した大きな社会的変化,そしてそこに生きる一個人としての波乱に満ちた私生活が色濃く投影されており,人間の内面に深く迫る筆致と作風は時代を超えて,今なお多くの人々から読まれ,愛されています。

  施教授は太宰治の私生活をテーマとしながら,太宰治と同時代を生きた坂口安吾や織田作之助,田中英光に代表される作家達による「無頼派」と呼ばれる一群の作風,そして文学作品のタイトルの翻訳の方法について,専門家の知見から詳しく解説を行いました。

 

 
 

 

  講演後の質疑応答の際には,多くの参加者から手が上がりました。ある参加者は,『人間失格』という作品の持つ陰鬱さと人気のコントラストについて質問をしましたが,こうした読後感は,太宰治の作品が持つ,時代も場所も越えて訴える魅力があるからなのかもしれません。

  質疑応答後にサイン会を実施したところ,多くの参加者が持参した施教授の翻訳作品を手に並びました。  

 

 

  太宰治の作品や,太宰治を特集テーマとする雑誌,施教授による中国語翻訳作品は当館広報文化センターに配架していますので,ぜひ足を運んで見に来てください!

 

 

           

  

  今後も当館は,日本文化を紹介する各種イベントを開催していきます!