5月21日、江西省南昌市・江西師範大学外国語学院にて、茶道体験や邦楽演奏体験を通した日本文化紹介イベントを実施しました。
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茶道体験 |
まずは、表千家茶道講師の大塚早苗先生による茶道のデモンストレーションをしていただきました。開始とともに、それまでガヤガヤしていた会場は一変。し~んと静まりかえった会場に、釜から漏れる湯気の音が聞こえます。大塚先生の流れるように美しいお点前に参加した学生さんたちは釘付けです。先生の点てたお茶は、幸運な学生さん2人に飲んでいただきました。
お点前のデモンストレーションの後は、学生さん一人一人がお茶菓子を味わい、抹茶を点てる体験を実施。初めての茶道体験に、皆さん緊張しながらも、嬉しそうな笑顔が印象的でした。
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和楽器演奏体験 |
次に、箏演奏家の名村茂代先生と尺八演奏家の饗庭圭輔先生に、和楽器演奏ワークショップを実施いただきました。中国から伝わり、日本で独自の発展を遂げた和楽器。尺八は日本ではメジャーな伝統楽器ですが、中国で見る機会はほとんどありません。そんな和楽器が奏でる音色はどこか中国の音色と違って、日本らしい。中国の方々にもおなじみの「となりのトトロ」や「茉莉花」に加え、箏・尺八の代表曲「春之海」等の演奏で、日本の音色を楽しんでいただきました。実際に参加者の学生さんたちには和楽器に触れて、和楽器の演奏も体験していただきました。
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また、当日は、同大学に国際交流基金日中交流センターによる南昌「ふれあいの場」が開設されるに伴い、南昌「ふれあいの場」除幕式と江西省大学生日本語スピーチコンテストも行われ、多くの日本語学部の学生さんが参加しました。
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「ふれあいの場」は、中国の地方都市の大学や図書館などで、日本の漫画や雑誌等を配備し、各種の日中交流イベントを行うことを通して、日本人や日本の情報に接する機会を提供する取り組みです。今般、ここ江西師範大学に中国で13番目の「ふれあいの場」が開設されました。これを機に、南昌で日本語を勉強している学生さんを始め、多くの方々が日本文化に興味を持っていただき、楽しんでいただければ大変嬉しく思います。
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参加していただいた江西師範大学の学生さん、どうもありがとうございました!
撮影:梶田 誠 |