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絵本は日本の子育てにかかせないものです。多くの日本人が小さいときに絵本の読み聞かせをしてもらった経験があるはずです。近年、中国でも子育てに絵本を取り入れる方々が増えてきました。小さく、薄い本の中に、一度読むと頭から離れないような物語が詰まっていて、それは大人になってもふと時おり思い出したりもします。おもしろいのは、物語の内容は多少の違いはあっても、世界各地で共通性が見られるということです。これも絵本がもつ不思議な魅力なのかもしれません。
日本の絵本の魅力を中国の方々にも知っていただこうと、12月20日に当館広報文化センターはポプラ社の協力の下、「絵本の力-絵本の世界に飛び込もう!」を実施しました。ポプラ社のスタッフによる絵本の読み聞かせとゲーム遊び、さらに昨年来日本文化発信ボランティアとして当館のイベントにご協力いただいている、井上さんとの折り紙とお絵かきに子どもたちは大満足!保護者の方々にも講座を通して子どもへの絵本の読み聞かせ方法などを知っていただきました。
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笑顔がすてきな読み聞かせのお姉さんたち |
お名前呼びますよ~ |
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まずは簡単な体操から |
絵本登場!とっても大きな本! |
まず、二人のお姉さんによる絵本の読み聞かせです。“ティラノサウルス”に名前を呼ばれた子どもたちはおとなしくお話に聞き入ります。お話が始まる前に、指の体操をして身体を温めましょう。一冊目は日本の有名な絵本作家・宮西達也さんの書いた『おまえうまそうだな』。子どもたちによく見えるように、お姉さんたちは読み聞かせ会用の大きな絵本を持ってきてくれました。
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ぬいぐるみがあれば物語がさらに躍動的に |
物語に興味津々に耳を傾ける子どもたち |
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子どもたちの熱気に少し押されがち? |
絵本の内容と一緒にジャンプ! |
二人のお姉さんはそれぞれ怪獣のぬいぐるみ片手に、“ティラノサウルス”と“アンキロサウルス”を演じます。子どもたちは眉をひそめたり、大笑いしたり、物語に引き込まれます。続いて、ユーモアあふれる『おばけのてんぷら』、軽快で楽しい『ぴょーん』の読み聞かせも。この日来ていたのは3歳から6歳までの子どもたち。彼らが退屈しないように、物語の間に歌を挟んだり、ゲームをしたり、絵本のお姉さんの様々な工夫で子どもたちは終始ごきげん、大満足でした。
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ボランティアの井上さんが折り紙の先生! |
見て、うまくできたでしょう? |
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上手に折った後は顔もちゃんと |
大人のための子育て講座 |
読み聞かせ会が終わった後は、子どもたちには折り紙とお絵かき、大人向けには子育て講座を、それぞれセンター内の図書館と多目的ホールに分かれて行いました。井上さんが、子どもたちに色紙で作った綺麗な箱を手渡してくれます。この箱、ただの箱ではなく、自由に折ったり、組み合わせたりできる知的玩具なんです!他にも、蛙や折り鶴などたくさんの折り方を教えてくれました。
一方、子育て講座では、読書の重要性、絵本の選び方、読み聞かせの10大要領、保護者が絵本読み聞かせの前に読んでおくべき本などについての話をしていただきました。絵本は子供の想像力を育てるとてもいいツールですが、読み聞かせ後に「どういう内容だった?」「感想は?」などと子供に質問すると、その効果がなくなってしまうどころか、絵本を嫌いになってしまうことすらあるのです。子供の自由な想像の世界を広げることが重要とのこと。とても参考になりました!講座終了後参加者の方からは、「絵本の読み聞かせは子どもの成長に大きな影響を与える。これからたくさん読んであげたい」「子育ては親自身の成長にもつながる。私も読書の習慣をつけたい」「これまでも子どもに読み聞かせをしていたが、今日の講座を聞いてこれからもずっと続けて読んであげる決心をした」などの意見が聞かれました。
どこの国においても子どもは宝物です。子どもが健康にすくすく育ってくれることがすべての親御さんたちの願いです。今回の講座を通して、絵本の魅力を感じていただき、絵本の世界を楽しむ方々が増えれば大変嬉しく思います。
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