1.小山薫堂氏の横顔
小山氏は、「くまモン」で有名なくまもとサプライズの仕掛人であり、アカデミー賞外国語部門作品賞を獲得した映画「おくりびと」の脚本を書かれたほか、また、「料理の鉄人」をはじめ様々なテレビ番組をプロデュースするなど、幅広く活躍されています。
今回は、中国人の皆さんに日本への理解を深めてもらうため、国内外で幅広く活躍されている同氏を中国へ招待し、大学での講演等を行って頂きました。
2.大学での講演会
小山氏は、講演において、「アイデアのつくり方」をテーマとして、映画やテレビ番組など様々な作品を手掛けてきた、同氏の発想の原点等を紹介しました。講演の中で「新しい発想の原点はすべて日常の中にある」と語り、普段の生活の中から見出してこそ、新しい視点と思考が生まれると述べ、学生たちアイデアのヒントを紹介しました。
また、映画「おくりびと」についても触れ、人生観や死生観も描かれているが、小山氏自身が一番伝えたかったことは「普通とは何か」ということだと述べました。人間にとって死とはこの上なく普通のことであり、究極の平等であるはずなのに、それと向き合っている納棺師という職業は世間から特殊な存在として見られがちである。この映画を通じ、皆さんに「普通とは何か」を考えて欲しかったと、映画に込めた思いについて語りました
この他、同氏が取り組んでいる熊本県の地域振興政策「くまもとサプライズ」や今や全国的に人気を博している「くまモン」誕生の秘話など、この取り組みが成功を収めている秘密も語ってくれました
最後に、「企画とはサービスであり、サービスとは思いやりである」と述べ、同氏が日常生活であっても、仕事であっても常にサプライズなどを通して人を喜ばせることをライフワークにしているとも語りました。この姿勢が様々なアイデアを生み出す原点になっているのかもしれません。
(1)復旦大学での講演
![]() |
![]() |
マスコミも大注目 |
学生達もカメラ片手に講演に注目 |
![]() |
![]() |
くまモン体操 |
小山薫堂氏とくまモンが上海で再会
|
![]() |
![]() |
メディアからのインタビュー依頼も殺到 |
ポスターを作ってくれた学生と記念写真
|
(2)浙江工商大学での講演
3月6日13時40分から開催された講演会には、定員を大きく上回る学生約600名が参加しました。当日は多くの来場者を見込んで約400名が着席できる会場を準備しましたが、それでも、講演開始の20分前には満席となり、開始時間には通路さえも歩く隙間が無いほど。講演終了後も、「どのような時にアイデア浮かぶのか」「おくりびとの中で1番お勧めのシーンはどこか」など、多くの学生が積極的に小山氏に質問をし、質疑応答が終わると、多くの学生達が壇上に駆け上って小山氏を囲み、興奮した様子でサインや記念写真を求める姿が印象的でした。
![]() |
![]() |
開始前から会場は超満員 |
超満員の中講演スタート |
![]() |
![]() |
学生達も笑顔を浮かべ楽しそう |
立見の学生も積極的に質問 |
![]() |
![]() |
学生に取り囲まれ小山氏も嬉しそう |
一人一人丁寧にサインしてくれました |
3.メディアからの取材
今回の小山氏の活動は、日中双方の多くのメディアからも注目を集め、大学での講演以外にも、上海テレビの外国語チャンネル番組「中日之橋」にテレビ出演したほか、多数の新聞や雑誌のインタビューを受け、大々的に報じられました。
○「中日之橋」の放送(3月9日(日)18:00~18:30)
(1)http://www.icshanghai.com/information/2014-03-09/19918.html
(2)http://www.icshanghai.com/information/2014-03-09/19916.html
(3)http://www.icshanghai.com/information/2014-03-09/19917.html