
供与額:83,174米ドル
契約署名日:平成9(97)年3月15日
完 成 日:平成10(98)年6月
案件概要:
同校は、76年に設立された聴覚障害児のための特殊学校であるが、言語訓練機器が極めて不備であることから言語機能を回復する可能性のある生徒も体系的な訓練を受けることができなかった。本件協力では、言語訓練システム機器、聴力測定機器及び職業訓練のためのコンピューターの購入費用を供与した。
その後、供与した機材をより有効に活用するため、地元政府が150万元を拠出して科学医術棟を建設し、98年6月に設置が完了した。この3年間に同校で学んだ87名のうち10名が普通学校への進学が可能になる程にリハビリの水準が著しく向上した他、周辺地域への出張サービスに力を入れ、特に3歳以下の聴力障害児に対する早期のリハビリを積極的に行い、既に600名以上の父母に対しても訓練方法について指導を行ってきた。2000年5月には国内初の「中国特殊教育網(http://www.spe-edu.net)」を開設し技術や経験の交流の幅を広げている。