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2018年:東日本大震災 片山総領事メッセージ

 

 

 あれから7年がたちました。

 

 東日本大震災は多くの被害をもたらしましたが,中国政府及び国民の皆様から多くのお見舞いの気持ちが届けられたことに,私たちは今でも深く感謝しています。震災3日後には,中国緊急援助隊が派遣され,中国政府からは多額の緊急支援物資が提供され,中国の各団体や個人の皆様からも多くの義援金をいただきました。今年一月にも,上海在住のある篤志家の方から,東日本大震災の復興のために役立ててほしいと平均年収を超える,多額の寄付の提供がありました。皆様の日本に対する温かく,心強いご支援に対し,改めて感謝と敬意を表したいと存じます。

 

 被災地は力強く復興しています。例えば,避難者数はピーク時の47万人から7万人に減少し,津波によって生じた大量のがれきは岩手県,宮城県,福島県で全て撤去されました。福島第一原発では,安定した状態が維持され,汚染水発生量が大幅に減少しています。また,燃料取り出しに向けた現場作業も着実に進んでいます。昨年5月にグラツィアーノ国連食糧農業機関(FAO)事務局長が訪日した際には,日本の安全でおいしい農産物を評価するとともに,現在福島産食品については安全性が確保されており全く懸念を持つ必要がない旨述べられました。

 

 日本は昔から自然災害の多い国です。一方で,古来から様々な経験や知恵を積んできました。このような日本の経験や知恵を国際社会に共有すべく,2015年3月,第3回国連防災世界会議の主催や,毎年11月5日を「世界津波の日」と定める国連決議の採択等,防災先進国として国際社会での取り組みや議論をリードしてきました。今回,日本人の水鳥真美氏が防災担当国連事務次長補 兼 事務総長特別代表として,国連国際防災戦略事務局(UNISDR)のトップに任命されたことを非常に喜ばしく思っています。実は水鳥さんは外務省時代の私の同期であり,彼女のリーダーシップの下,国際社会における防災に関する認識が高まり,取り組みが益々強化されることを大いに期待しています。

 

 最後に,皆様のこれまでの支援に改めて感謝申し上げるとともに,今後より多くの中国の方々が東日本を観光に訪れることが被災地住民の何よりの激励になることを申し添えて,私からのメッセージとさせていただきます。ありがとうございました。

 

【防災関連動画】

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/videos/Bosai_CHN_mp4.html

 

 

 

以上