11日18時(現地時間)、チャンWHO事務局長は記者会見を開き、WHO緊急委員会の勧告に基づき、新型インフルエンザの警戒水準を「フェーズ6」に引き上げる決定を行った旨発表しました。WHOの警戒水準は感染の地理的な広がりを基準に設定されており、今回の引き上げは米大陸以外の地域でも持続的感染が確認されたことに伴うもので、ウィルスの毒性や重症度の変化を意味するものではありません。また、WHOは交通規制や国境封鎖の勧告は行わないとしています。
他方で中国においては、毎日約10件のペースで新たな感染例(6月11日現在で計126例)が報告されており、今後一層の感染の拡大が予想されます。在留邦人の皆様方におかれては引き続き中国国内の状況に関する関連情報に注意しつつ、冷静に対応し、手洗い、うがいの励行、及び外出時に人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の一層の徹底をお勧めします。