6月2日、中国衛生部はホームページ上で、上海市において6、7例目の新型インフルエンザ感染例が確認された旨発表しました。
(1)上海市における6例目の感染確定例
感染が確認されたのは、60歳の中国籍女性で、5月29日にMU588便でアメリカから上海に到着しました。
31日朝、この患者は発熱、咳、痰、くしゃみ等の症状があったため瑞金医院にて診察を受けたところ、体温が38.4度あり、新型インフルエンザの可能性が排除できないとされました。6月1日夜、上海市疾病予防コントロールセンターにて行われた検査が陽性となり、更に患者の臨床状況等を総合した結果、新型インフルエンザ(H1N1)の確定病例と診断されました。
現在、同患者は指定病院である上海市公共衛生中心に移送されて治療が続けられており、病状は安定しているとのことです。また、この患者と密接な接触のあった8名は全て医学観察を受けていますが、現在の健康状態は良好で、インフルエンザの症状は現れていません。
(2)上海市における7例目の感染確定例
感染が確認されたのは、アメリカで就学中だった18歳の中国籍女性で、5月30日にUA835便でアメリカから上海に到着しました。
6月1日午前、この患者は発熱、喉の痛み、咳等の症状があったため瑞金医院にて診察を受けたところ、体温が37.7度あり、新型インフルエンザの可能性が排除できないとされました。6月2日早朝、上海市疾病予防コントロールセンターにて行われた検査が陽性となり、更に患者の臨床状況等を総合した結果、新型インフルエンザ(H1N1)の確定病例と診断されました。
現在、同患者は指定病院である上海市公共衛生中心に移送されて治療が続けられており、病状は安定しているとのことです。また、この患者と密接な接触のあった6名は全て医学観察を受けていますが、現在の健康状態は良好で、インフルエンザの症状は現れていません。
2.中国での感染状況
6月2日現在、中国(香港を除く)の感染確定者は計49名となりました。内訳は、四川省1名、山東省1名、浙江省2名、湖北省1名 、湖南省1名 、河南省1名、福建省9名、上海市7名、北京市13名、広東省13名です。
新型インフルエンザに関連して、中国政府は厳格な水際対策を実施していますが、在留邦人の皆様方におかれては引き続き中国国内の状況に関する関連の情報に注意しつつ、冷静に対応し、手洗い、うがいの励行、及び人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の一層の徹底をお勧めします。
(問い合わせ先)
○外務省新型インフルエンザ相談窓口(海外への渡航関連)
電話:(代表)03-5501-8000
(内線)4101、4102
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版):http://www.anzen.mofa.go.jp/i/
(関連ホームページ)
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
国立感染症研究所感染症情報センターホームページ
(新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザH1N1)
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
○CDC(米国疾病予防対策センター)
http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html