5月20日、中国衛生部は、北京市において中国国内(香港を除く)5例目の新型インフルエンザ(H1N1型)感染事例が確認された旨公表しました。
(1)感染が確認されたのは、カナダ留学中の21歳のカナダ籍中国人男性で、5月16日午後、AC031便に搭乗してトロントから北京に到着しました。19日10時に発熱して、咳、身体の怠さ等の症状があり、自分で服薬したあと症状が改善しています。19日18時、北京市内の武警総病院で診察をうけ隔離と医学観察が行われた後、20日12時に地壇病院に転院し、隔離治療を受けています。
(2)5月20日、北京市疾病予防コントロールセンターが患者のサンプルを検査したところ、結果は新型インフルエンザ(H1N1)ウィルス陽性であり、中国疾病予防コントロールセンターの再検査でも陽性が確認されました。
(3)現在、患者の病状は安定しているとのことです。北京市衛生部門は患者との密接な接触者を追跡して医学観察を実施していますが、異常な症状はあらわれていません。また、現時点では本件に関連して日本人が医学観察の対象になっているとの情報はありません。
2.当地空港の検疫状況
日本において新型インフルエンザ感染事例が増加していることに伴い、日本から当地着の飛行機については、空港での検疫が強化されています。実際、当地空港に到着後、検疫により発熱症状が発覚し、検査のため当地病院へ搬送されたりホテル等にて停留措置を受けたケースもありますので、特に日本から来られる場合は留意してください。
3.日本での感染状況等
日本での新型インフルエンザ感染状況、政府の取り組みなどに関しましては、厚生労働省ホームページ及び感染発生地域の地方自治体(大阪府、兵庫県、神戸市等)のホームページ等から正確な情報を入手してください。
在留邦人の皆様方におかれては引き続き冷静に対応し、中国国内の状況に関する関連の情報に注意するとともに、一層の手洗い、うがいの励行、及び外出時に人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の徹底をお勧めします。
(問い合わせ先)
○外務省新型インフルエンザ相談窓口(海外への渡航関連)
電話:(代表)03-5501-8000 (内線)4101、4102
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版):http://www.anzen.mofa.go.jp/i/
(関連ホームページ)
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
○国立感染症研究所感染症情報センターホームページ
(新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザH1N1)
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
○CDC(米国疾病予防対策センター)
http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html