日本において新型インフルエンザ感染事例が増加していることに伴い、日本から当地着の航空機については、空港での検疫が強化されています。18日現在、当館から空港関係者に確認した状況は以下のとおりですので、ご留意下さい。
(1)虹橋空港では、日本からの到着便は原則として、全便機内での検疫(検疫官による体温測定)が実施されている。
(2)浦東空港では、日本からの到着便は現時点においては、中国当局が指定した便のみ機内検疫が実施されている。ただし、今後全便に拡大される可能性がある。
(3)機内検疫に要する時間は、約10分~20分程度。
2.中国3例目の感染確認
5月16日、中国衛生部は、北京市において中国国内(香港を除く)3例目の新型インフルエンザ(H1N1)感染事例が確認された旨を公表しました。
感染が確認されたのは、アメリカ留学中の18歳の中国人女性で、11日13時50分に米国コンチネンタル航空(CO89便)で北京に到着し、その後13日に発熱しました。5月14日20時、北京大学病院の発熱外来を受診したところ、咳、痰、頭痛、喉の痛み等があり、体温は37.7度でした。初歩的な診断により疑似病例と診断され、5月16日、中国疾病予防コントロールセンターが再検査を行い、新型インフルエンザ(H1N1)陽性が確認されました。
現在患者の体温は正常であり病状は穏やかとのことです。また、北京市衛生部門は患者との密接な接触者を追跡して医学観察を実施していますが、異常な症状はあらわれていません。なお、在中国日本国大使館より関係部門に照会したところ、患者が搭乗したCO89便には日本人の乗客はいなかったとのことでした。
3.新型インフルエンザは世界中で感染が拡大しており、中国政府は強力な水際対策を実施していますが、今後、中国でも感染が拡大する可能性が考えられます。今回の新型インフルエンザは弱毒性であり症状も軽いとの見解もありますが、在留邦人の皆様方におかれては引き続き冷静に対応し、中国国内の状況に関する関連の情報に注意するとともに、一層の手洗い、うがいの励行、及び外出時に人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の徹底をお勧めします。
※参考(在中国日本国大使館ホームページ)
「新型インフルエンザに関連してよくある問い合わせ」
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu090517.htm