1. 11月23日、衛生部より次の通り発表がありました。
鳥インフルエンザウィルス(高病原性H5N1型)の感染で安徽省休寧県に住んでいた35歳の女性農民が死亡した。この女性は11日に発病して発熱と肺炎の症状が出た後、22日に死亡した。発病前に死んだ家禽に接している。なお、患者との濃厚接触者からは、発病者は出ていない。
2. 今回の患者は、中国国内では3例目の鳥インフルエンザ患者確定例です(他に1例の疑い例)。今回の例も含め、それらは全てトリからヒトへの感染で、ウィルスが変異を起こした結果のヒトからヒトへの感染ではありません。
死んでいる野鳥などには触れない、市場などで生きた鳥の側に近寄らないなどの注意をして下さい。また、トリ肉はよく火を通し、卵もよく洗って加熱調理してください。
3. 冬に向かい、(ヒト)インフルエンザも流行のシーズンを迎えます。鳥インフルエンザに感染した人の初期症状は、(ヒト)インフルエンザ感染の初期症状である高熱・関節痛・激しい頭痛などによく似ています。このため、(ヒト)インフルエンザに罹ってしまった時に、鳥インフルエンザに罹ったと間違えられ混乱をきたす心配があります。
(ヒト)インフルエンザの予防には、昔ながらのうがい・手洗いを励行する、人混みを避ける、不摂生をして免疫力を弱めない、などが効果があります。さらに、(ヒト)インフルエンザワクチンの接種も有効です。ワクチン接種を受けても(ヒト)インフルエンザに罹ってしまうこともありますが、その場合の症状が軽く済むと言われています。同ワクチンの接種をお勧めします。
4. 当館のこれまでの注意喚起などもご参照ください。