7月10日及び24日、中国における日本酒の最大の潜在的マーケットである上海エリアにおいて、日本酒の認知度の向上を図るべく、総領事公邸にて、広島県及び福井県の日本酒をPRするイベントを行いました。(広島銀行及び福井県と共催。7月10日は「のんでみんさい広島の酒 in Shanghai」、7月24日は「『食の國』福井。美酒で乾杯! in Shanghai」と題して実施。)
1.イベントの概要等
(1)数ある日本酒の魅力を発信する切り口の中で、今回は特に、各地方の日本酒が地方に根付く文化そのものであることに着目し、地方ごとの日本酒の微妙な味の違いを体感して頂くことで、日本酒の認知度の向上を図ることを目的としました。
(2)日本から来海した酒造メーカー関係者が、当地の小売店・飲食店経営者、美食雑誌等のメディア関係者等、当地での日本酒販売促進に直接影響力を持つ方々に対し、直接自社の日本酒をPRすることとし、各日本酒の販売促進を支援することとしたほか、当該イベントを幅広い媒体に掲載してもらうことで、日本酒そのものの認知度の向上を図ることとしました。
(3)各銘柄の特徴等を記載した日本酒うんちくカードや、当地での販売業者を記載した一覧表、日本酒の基礎知識等を記載した資料を当館で作成し、来場者に配布し、参加者の理解を深めるべく工夫しました。
(4)同時に、広島県、福井県の観光PRを行うとともに、それぞれの県の特色のある企業(食品関係、伝統工芸品等)にも自社製品をPRする機会を提供し、地方の魅力を発信することとしました。
出展した銘柄及び酒造メーカー・流通販売業者等の情報(広島県・福井県)
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2.今次イベントの評価等
(1)小売店・飲食店経営者のべ330名程度の他、多数のメディア関係者にご来場いただきました。
(2)当地に来海した酒造メーカー等からは、日本酒に焦点を当てたイベントで、目的を明確化し招待者を厳選したものであり、しかも多数の招待者が来場したことで、PR効果が高かったとの評価を頂くとともに、招待者との間で、事後に商談につながった事例等も数多く見受けられました。
(3)招待者からは、本試飲会のような取り組みを歓迎・評価する意見が多く寄せられており、インターネットや試飲会などのプロモーションを強化すること等により、日本酒は当地でより一層普及していくのではないかといった意見が寄せられました。
(4)日系、中華系双方の多数のメディアにおいて本件イベントの報道がなされたほか、本イベントをきっかけとして、日本酒そのものの魅力について関心を抱く記者もおり、そうした趣旨の記事も発表されました。(記事が掲載されたメディア:東方ネット、行楽、東方新報、東方早報、旅遊情報、Winepress(橄榄美酒评论)(以上、中国系メディア)、NNA、SUPERCITY、Whenever上海、読売新聞、経営者マガジン、Concierge上海、ぐるなび(以上、日系メディア))
3.今後の取り組み
上記2のとおり、関係者の間では概ね好評であり、事後の波及効果も期待できるものでした。
地方銀行や地方自治体と連携することで、地方の魅力発信という新たな切り口で日本酒をPRすることができたと考えており、今後も、地方と連携して同種の取り組みを積極的に行っていきたいと考えています。
日本酒を当地で売り込むためには、多様な取り組みを多様なレベルで粘り強く行っていく必要があり、今後とも、当地の日本酒製造・販売企業や地方自治体関係者、飲食店等と協力しつつ、PRに積極的に取り組んでいきます。