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鳥インフルエンザ関連情報(第41報)

(江西省、安徽省の予防・コントロール体制の「常態化管理」への移行など)

                                                                                                                  在上海日本国総領事館

                                                                                                                        2013年5月27日

1.江西省、安徽省は、各省衛生庁ホームページにて「鳥インフルエンザA(H7N9)第4級緊急対応」を終了することを発表したところ、主な発表内容は以下の通りです。両省の発表により、当館の管轄地域(上海市、江蘇省、浙江省、江西省、安徽省)全てにおいて、中国当局の緊急対応体制が終了しました。

(1)江西省(24日発表)

 (ア)24日12時、江西省は鳥インフルエンザA(H7N9)第4級緊急対応を終了した。予防・コントロール業務は常態化管理に移行する。
 (イ)4月25日に江西省での初の感染例が報告されてから、全体の感染者数は計5名であり、うち4名が回復、1名が治療中である。
 (ウ)江西省で最後に感染が報告されてから、過去21日にわたり新たな感染例は確認されておらず、感染者の濃厚接触者計63名もすべて医学観察が解除となっている。
 (エ)緊急対応終了後も、警戒を怠ってはならず、業務上気を緩めることなく、鳥インフルエンザA(H7N9)の予防・コントロールを全力で行うことを継続し、省民の健康と安全を確保しなければならない。

(2)安徽省(27日発表)

 (ア)21日、安徽省は鳥インフルエンザA(H7N9)第4級緊急対応を終了した。予防・コントロール業務は常態化管理に移行する。
 (イ)これまでに安徽省で確認された感染者数は計4名であり、うち2名が死亡、1名が回復、1名が治療中である。
 (ウ)省政府は、4月8日に「鳥インフルエンザA(H7N9)第4級緊急対応」を発動したが、今月17日、省衛生庁が組織した専門家は、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスが継続的なヒトーヒト感染能力を持つことを示す証拠はなく、感染状況は予防・コントロールが可能な状態にあると判断した。
 (エ)緊急対応終了後も、警戒を怠ってはならず、業務上気を緩めることなく、鳥インフルエンザA(H7N9)の予防・コントロールを全力で行うことを継続しなければならない。

 

2.中国国家衛生・計画生育委員会は、27日、20日~27日の感染等の状況を発表しました。同発表によれば、同期間において、死亡例が1例増加、4例が新たに回復したとされています。これにより、現時点において、中国本土における鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省、山東省、江西省、福建省、湖南省の2市8省の計131名(上海33名、安徽4名、江蘇27名、浙江46名、北京2名、河南4名、山東省2名、江西省6名、福建省5名、湖南省2名)となり、そのうち、死者は37名(上海14名、安徽2名、江蘇8名、浙江9名、江西1名、河南1名、湖南1名、場所不明1名)となりました。

 ※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。

 ※27日発表分を含め、中国国家衛生・計画生育委員会の最近の発表では、省・市別の感染者数、死亡者数の発表を行っていません。したがって、上記の死亡者等の数字は、各省の衛生部局がそれぞれ発表したことが確認されたものを集計して算出しています。

 

3.香港大学、中国CDC、米国、カナダの研究者等による合同研究チームは、23日、米科学誌サイエンス電子版に、鳥インフルエンザA(H7N9)の動物実験の結果を発表したところ、詳細は以下の通りです。

(1)中国東部に広まった鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスにつき、ヒトインフルエンザの実験に通常使われるフェレットを使って感染性の実験を行ったところ、同ウイルスは、個体同士 の直接接触で感染すること、また、感染力は落ちるものの空気感染もすることを確認した。
(2)同ウイルスは、ブタにも感染し、気道感染や軽度の肺炎症状を引き起こすことが確認された。したがって、感染拡大防止のためにはブタの感染状況のモニタリングも必要である。
(3)ウイルスの変異により将来的にヒト―ヒト感染能力を獲得し、パンデミックのリスクが高まる可能性は排除できない。

 

4.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。

(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、当館ホームページの「鳥インフルエンザ関連情報」ページに掲載しておりますのでご確認ください。

(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。(http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/influ_qa.html

(5)また、4月26日に行われた賀来満夫東北大学大学院医学系研究科教授による講演相談会の資料を当館ホームページに掲載しております。鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴や予防の知識などの情報が多数含まれておりますので、是非ご活用ください。

 

5.当館では新たな情報が得られ次第、当館ホームページ等でお知らせします。

 

 (参考ホームページ等)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html
○鳥インフルエンザA(H7N9)に関する世界保健機関(WHO)の情報

http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/index.html

○国際獣疫事務局(OIE)
http://www.oie.int/eng/en_index.htm