1.累次の「反日抗議活動に関する注意喚起」でお知らせしているとおり、16日上海市で1万人を超えると思われる反日抗議デモが発生し、総領事館付近の日本料理店等が破壊されるなど相当の被害が生じました。また、同日杭州市においても数千人~1万人規模のデモが発生し、同様の被害が報告されています。
2.18日以降は、上海市内を含めて当館管内の各地は平穏を回復していますが、一部で日本人に対する嫌がらせ的な言動等(タクシーの乗車拒否、反日的言動等)が報告されています。
3.今後のデモ計画に関しては、今週末(23日、24日)については具体的なデモ情報には接していませんが、デモが行われる可能性は排除されない情勢です。また、インターネット上でメーデーの5月1日に上海市及び江蘇省南京市にて、五四運動の記念日である5月4日に上海市及び浙江省温州市にてデモを行うことが呼びかけられています。また、浙江省寧波市でも同期間内にデモが行われる可能性があるとの情報もあります。こうした情勢に対し、中国政府としては、無許可デモに参加しないこと、過激な行為を厳に慎むことなどを呼びかけていますが、今後の見通しは依然として不透明な状況にあります。
(参考)5月1日の南京のデモについてはチェーンメールで以下の内容の呼びかけが行われていることを確認しました。
「5月1日9時より珠江路-太平北路-長江路-中山路-新街口-漢中路-水西門外大街-南京大虐殺記念館、参加不参加を問わず転送して下さい」
4.在留邦人の皆様におかれましては、皆様の安全確保のため、これまでお知らせしました情報に留意し、引き続き以下の点を参考にご自身の安全確保に十分ご注意下さい。また、抗議活動により物的・人的被害が発生した場合には、当館に対して事案の概要、被害状況等を速やかにご連絡下さい。
・興味本位でデモ、署名活動及び抗議活動等の開催地やその可能性のある場所に近づかない。
・従業員を含め中国人と接する際の言動や態度に注意する。
・集団で騒ぐ等の目立った刺激的な行為は慎む。
・危険を感じた場合は、速やかに安全な場所へ退避する。
・万一トラブルに巻き込まれた場合は、安全な場所まで退避してから救護を求めるとともに、110番通報によって警察の保護を求める。当館にも事案の内容を速やかに連絡する。
・各地公安当局より指示があればそれに従う。
5.外務省海外安全ホームページの中国に関する渡航情報《安全対策基本データ》にも参考になる情報を掲載していますので、ぜひご参照下さい。
(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/anzen/
○在上海日本国総領事館
住所:上海市万山路8号
電話:(86-21)5257-4766