1.9日、北京市内で行われた抗議活動により、大使館事務所及び大使公邸に対し、ペットボトルや石が投げ込まれ、多数のガラス窓が破損される事態が発生しました。加えて、日系企業のビルや看板、日本食レストランや路上の日本車にも被害が生じました。また10日、広州市及び深セン市において日本製品ボイコット等を呼び掛ける大規模な反日抗議活動が行われ、一部器物損壊行為があったとのことです。
2.当館管轄地域(上海市、江蘇省、浙江省、安徽省)においては、上記のような破壊行為を伴う大規模なデモが行われた等の情報には接していないものの、各地で治安当局よる警戒を要する一定の緊張した状態があります。9日には、上海市のバーにおいて、日本人留学生が中国人客に暴行を加えられ、1名が頭部を殴打され、2名が止めようとしてもみあった際に打撲を負う事案が発生しています。
3.当館では中国関係当局と頻繁に連絡を取り、在留邦人の安全及び日系企業の安全な営業の確保を強く要請しておりますが、皆様におかれましても以下の点を参考に各地公安の指示に従い引き続きご自身の安全確保に十分ご注意下さい。また、今後抗議活動により物的・人的被害が発生した場合には当館に対して事案の概要を速やかにご連絡下さい。
・ 興味本位でデモ、署名活動及び抗議活動等の開催地やその可能性のある場所に近づかない。
・従業員を含め中国人と接する際の言動や態度に注意する。
・集団で騒ぐ等の目立った刺激的な行為は慎む。
・危険を感じた場合は、速やかに安全な場所へ退避する。
・万一トラブルに巻き込まれた場合は、安全な場所まで退避してから救護を求めるとともに、110番通報によって警察の保護を求める。当館にも事案の内容を速やかに連絡する。
4.外務省海外安全ホームページの中国に関する渡航情報《安全対策基本データ》にも参考になる情報を掲載していますので、ぜひご参照下さい。
(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
○在上海日本国総領事館
住所:上海市万山路8号
電話:(86-21)5257-4766