冬期は、ガス器具使用による一酸化炭素中毒死が頻発する季節であり、当館管轄地域内(上海市・江蘇省・浙江省・安徽省)において、過去3年間で8名邦人が犠牲になっております。
当地一般家庭においても中国人がこの種の事案で死亡するケースが多発しており、当地各メディアで頻繁に報道されています。
1月10日付の当地新聞によれば、今年1月1日から1月9日の僅か9日間の間に、上海救急センターがガス中毒に関する救助を扱った件数は35件に及びその内5人は死亡に至ったと報道しています。
最近、邦人駐在員の方の中にも一般の中国人が住んでいるアパートに居住するケースが増える傾向にありますが、この種の住宅の中には、気密性が高い割にはガス器具の排気装置が不十分な物件もあります。
当地管轄地域の住居に滞在する場合は、排気装置等ガス器具の基本的な構造について事前に確認し、使用中及び使用後には十分な換気を行い、定期的な点検を励行するなどご注意願います。また、出張者がホテル代わりに住宅を滞在先として利用した際にガス中毒の犠牲になったケースもありますので、出張者の方も十分ご注意願います。