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当館管轄地域における高病原性鳥インフルエンザ 疑い例の発生について

平成16年1月30日
在上海日本国総領事館
1.今冬、我が国をはじめ、アジア各国において高病原性鳥インフルエンザの発生が相次いで確認されており、一部の国では人への感染による死亡者も発生しております。このような中、29日、上海市南匯区康橋地区において、また、安徽省広徳県及び鞍山市雨山区においても、最近高病原性鳥インフルエンザの疑い例が確認されました。しかし、上海市当局によると、これら高病原性鳥インフルエンザが発生した地域を封鎖し、全ての家禽を処分し、関連施設の消毒及び無害化処理を行う等した結果、既に本感染の拡大をコントロールしたとしています。また、人への感染は発見されていません。

2.現段階では、通常の旅行や生活の中で、鳥インフルエンザウイルスに関する特別な予防を行う必要はないと考えられていますが、ウイルスは感染した鳥と近距離で接することにより人への感染が起こる場合がありますので注意が必要です。また、WHOでは、今後、高病原性鳥インフルエンザが変異し、人と人との間で感染するウイルスになるおそれがあるなど、公衆衛生上のリスクをもたらすことになる可能性もあり得ると警告しています。このため、中国に滞在される方におかれましては、日常生活上、次のような点に注意するようお願い致します。

(1)手洗い、うがいなど通常の感染症予防対策を励行するとともに、体調の維持に心がけること。
(2)鶏舎等への立ち寄りを避けること。
(3)生きた鳥(にわとり等に限らず、鳥類一般)やその内臓への接触、生きた鳥を扱う市場への不用意、無警戒な立ち寄りを避けること。これは、ウイルスに汚染された糞尿などから感染する可能性もあるためで、生きた鳥を扱う場所にはなるべく近寄らないようにすること。また、中国においては販売等のため生きた鳥の移送・運搬等が見られますが、これらを見かけた場合にはなるべく近寄らないようにすること。

3.なお、これまでのところ、鶏肉や卵などを食べることによって感染したという報告はありません。また、インフルエンザウイルスは、加熱(75度で1分間)することにより死滅しますので、加熱調理した鶏肉や鶏卵等を食べることによって感染することはありません。

4.一般的にインフルエンザは、発熱や頭痛、のどの痛み、鼻水など、風邪に似た症状が現れますが、インフルエンザの場合、40度近い高熱が出るなど全身に様々な症状が現れます。
 現在のところ、高病原性鳥インフルエンザに対する有効なワクチンはありませんが、人のA型インフルエンザウイルスの診断に使う迅速診断キットで鳥インフルエンザを検出することは可能であり、またA型インフルエンザの治療に用いられる抗インフルエンザウイルス薬が鳥インフルエンザに効果があると言われていることから、インフルエンザに類似する症状が出た場合、かかりつけの医療機関に対し症状を伝えた上で、必ず早急に受診するようにして下さい。

5.なお、中国産の家禽肉等の我が国への輸入(個人の持ち込みを含む)は、27日より一時停止されていますのでご注意下さい。

6.鳥インフルエンザに関する詳しい情報は、下記のホームページ等を参照して下さい。
外務省海外安全ホームページ スポット情報
厚生労働省 ○厚生労働省検疫所
農林水産省
国立感染症研究所感染症情報センター
WHO ○WHO西太平洋地域事務局