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3月17日,建投書局で文学講座を開催しました。講師に施小煒・上海杉達学院教授をお迎えし,和歌の翻訳についてお話しいただきました。浦東の景色が見える開放的なホールに,90名ほどが集まりました。
施教授は和歌の基礎知識から紹介し,教授ご自身による翻訳の方法を説明されました。和歌には文字数・使用する言葉などの決まりがあり,古い時代のものは古い言葉で書かれています。古代の和歌を現代日本語に翻訳するのも簡単ではありません。和歌を外国語に翻訳すること,そのうえに和歌の核心を伝えるにはさらに工夫が必要になります。施教授は,奈良時代の代表的な歌人である大伴家持の和歌を例に,和歌の解釈,これまでの翻訳者による解釈,ご自身の翻訳方法を紹介しました。
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施教授は近代日本文学も多数翻訳されている上海の日本文学研究の第一人者ですが,このたび平安時代から江戸時代までの和歌51首を中国語に翻訳・出版されました。その際,中国人に親しみのある漢詩の形式を用いて翻訳をされました。ご自身が和歌や漢詩を詠むという施教授にとって,和歌と漢詩は親和性のある表現形式なのかもしれません。
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施教授と話を聞く参加者の様子。専門的な内容に関して,質問する参加者もいました。和歌の鑑賞は難しいものですね。 |
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和歌やその翻訳に対する関心が伺えます。施教授も,もっと多くの人に和歌の醍醐味を知ってほしいと話していました。 |
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ご挨拶する建投書局の副店長。建投書局の皆様には,全面的にご協力いただきました。ありがとうございました。 |
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