1月20日当館多目的ホールにおいて,杉達学院日本語学科の田建国教授が俳句をテーマに講演されました。雨降りにもかかわらず,約100名もの人に参加いただきました。
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田先生は,「俳句とは何か」という基本的な知識から丁寧に説明し,有名な俳人である山崎宗鑑,小林一茶らによる名句の鑑賞例を紹介いただきました。17字から成る俳句には,季語(季節の言葉を入れること),切れ字(俳句の切れ目を作ることで,句に余韻を持たせること)などの決まりがいくつかあります。一文字でも違うと,俳句全体の印象が変わってしまいます。俳句に込められた面白さ・情趣を「俳味」といいますが,「俳味」が出るかどうかは,たった一文字が担うことがあるのです。今回の講演会では「俳味」の楽しみ方をご紹介いただきました。
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江戸時代の俳句には,現代では使われていない古い日本語が使われています。実際には,俳句の言葉は当時の口語であり,俳句は大衆的なものでした。現在の日本でも,雑誌や新聞に読者が俳句を投稿したり,テレビ番組で俳句の鑑賞会をしたりして,俳句の人気は高いです。俳句は近づきがたいものではなく,誰でも楽しめるものです。田先生によると,実は中国でも俳句は関心を持たれているとのことです。
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田建国先生,丁寧なご紹介ありがとうございました!
本講座により,俳句に込められる味わい深い世界に触れることができたでしょうか? 興味を持った方は俳句を作ってみたり,他にどのような作品があるか調べたりしてはいかがでしょうか?
今回の講演会に際して,上海外語教育出版社に俳句関係はじめ日本文学・日本文化関係の書籍を寄贈いただきました。寄贈いただいた書籍は当館の広文センターに配架していますので,関心をお持ちの方はぜひ手に取って見てください。上海外語教育出版社の皆様,ありがとうございました。
当館では今後のイベントを企画する際に,参加いただいた皆様からのアンケートを参照にしています。イベントに参加くださる方は,アンケートにご協力いただけますと幸いです。
今後も,様々な分野で日本文化を紹介するイベントを開催します!