map 本館・広報文化センタ- Tel:+86-(0)21-5257-4766 Fax:+86-(0)21-6278-8988 map  別館 領事部門 中国上海市延安西路2299号 Tel:+86-(0)21-5257-4766

中国上海市万山路8号 郵便番号200336

 

(広:+86-(0)21-6219-5917) (広:+86-(0)21-6219-5957)  上海世貿大厦13階 郵便番号200336 Fax:+86-(0)21-6278-6088
現在位置:ホーム >>広報文化センター

「酒器と日本酒」講演会を開催いたしました!!

 

 

    12月18日夜,日中国交正常化45周年認定事業として,東京神楽坂の会席料理兼陶芸作品ギャラリー「ふしきの」の店主であり,SSI認定利き酒師・酒匠、遠州流茶道師範,宮下祐輔氏を当館多目的ホールにお招きし,日本酒や酒器についてのご講演をしていただきました。当日は平日夜にもかかわらず100名近い方に参加いただきました。

    宮下さんが切り盛りする「ふしきの」は,オープン翌年から6年連続ミシュラン一つ星を獲得し続けています。これは当時、ワインリストがない和食店がミシュランガイドに掲載されたのは、極めて珍しいケースだったということです。旬の食材を使用した料理に、全国から厳選した日本酒を合わせ、銘柄を変えるだけでなく、料理によって温度も変えながら提供,即ち会席料理と日本酒のペアリングを行っています。食器や酒器といった器にもこだわり、五感で楽しんもらっている,ということです。

 

熱心に聞き入る聴衆の皆さん。

 

 

    講演会では,日本でも既に手に入らない新酒を持ってきていただき,参加者全員に味わってもらいながら,日本酒の現状,種類,お料理との組み合わせ方等についてご紹介いただきました。

 

 

   また,日本酒を語る上で欠かせない酒器の歴史,種類,現在の代表的な陶芸家,その作品についてもご紹介頂いたのみならず,実際の酒器を現場で展示し,聴衆の皆さんに手に触れて見ていただきました。1000年以上も前に制作された酒器,人間国宝の制作した酒器など,貴重な酒器もあり,皆さんは興味深い様子で見ていました。

 

すごく丁寧に,心を込めて酒器に貴重な新酒を入れくださる宮下さん。

 

 

 

   今、最も注目を集める若手のガラス作家,黒川大介さんの作品。細かい銀の粒を散りばめることにより、まるで宇宙のような景色を生み出しています。光を当てると何層にも星が散りばめられていることが良く分かります。

 

 

   磁器と色ガラスを組み合わせた非常にユニークな作品で,美濃焼の産地である岐阜県瑞浪市で作陶されている川端健太郎さんの作品。白磁に色ガラスを埋め込み、焼成中に色ガラスの成分が溶け出すことにより、非常に美しい景色を生み出しており,光にかざすと、ステンドガラスのように美しく光を透過します。

 

 

   漆器の有名な産地、石川県輪島市の作家,山崖松堂さんの作品。「芯漆」という独自の技法の器を作られています。一般的な漆器は、木や布を芯に用い、それに漆を塗って器を完成させますが、山崖さんの器は、芯に木や布を用いず、すべて漆のみで作られています。1客作るのに8年から10年以上の歳月を要すると言われており、まさに究極の漆器。漆のみで作られた器は、非常に口当たりが柔らかく、一度、山崖さんの器でお酒を飲むと、他の器では飲めなくなるそうです。

 

 

   日本の人間国宝、新潟県佐渡ヶ島で作陶されている伊藤赤水さんの作品。赤い花柄が美しい作品ですが、この花は、筆で描いたものではなく,「練上げ」と呼ばれる技法ですが、20色以上の異なる色の粘土を組み合わせて作られたものです。

 

写真提供 千匠文化など

 

 

   当館はこれからも様々なテーマで,日本や日本文化に関する多様なイベントを企画していきます。