复旦大学日文系主任の邹波先生に静安寺の鐘書閣で夏目漱石の「吾輩は猫である」をテーマに,講演していただきました。
夏目漱石は,中国人にとっての魯迅と同じく,日本人にとっては国民的作家のひとりです。中国においても,日本を代表する小説家として,夏目漱石の知名度は高いそうです。今回は,猫の視点から人間の世界と日本の近代化を皮肉にかつユーモラスに描いた夏目漱石の初期作品である「吾輩は猫である」について,お話しいただきました。
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ひとつひとつ資料を提示しながら,丁寧に解説される邹波先生。夏目漱石ってどんな人? 作品に出てくる「トチメンボー」とは何? 邹波先生の説明を聞いて,作品を読みたくなった人もいるのではないでしょうか?
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あの魯迅も夏目漱石の影響を受けていたことはご存知ですか?「阿Q正伝」の阿Qと「吾輩は猫である」の猫にはいくつか共通点があるそうです。魯迅は日本留学時代に,夏目漱石が住んでいた家を借りて住んでいました。
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質疑応答の時間もありました。夏目漱石の他の作品を読んでいる参加者から,夏目漱石の初期の軽妙な作品から晩年の深刻な作品までの変化についての質問もありました。邹波先生もお答えするのが難しいというほどの難易度の高い質問まで出てきました。
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内部は人でいっぱいになりました。 | 贾暁浄・鐘書閣副総経理のご挨拶 |
お忙しいところを本日のためにご準備いただいた邹波先生,快く会場をお貸しくださった贾暁浄・鐘書閣副総経理,日本文学を紹介する様々な本を出版してくださっている華東理工大学出版社の皆様,ご協力誠にありがとうございました。
今回は領事館の外でイベントを開きました。参加された皆様におかれましては,参加登録をしたメールアドレス宛てにご意見や感想をお寄せいただけると幸いです。今後のイベント企画の参考にさせていただきます。