12月16日に当館多目的ホールで,三浦可栄先生,宮平ひなたさんに箏を,駱金晶先生に尺八を演奏していただきました。
箏は奈良時代前後に唐より伝わり,日本で独自な発展を遂げました。尺八は中国が発祥の地ながら中国では消滅してしまい,日本にしか残っていません。古い曲から現代の曲,クリスマスにちなんでクリスマスソングのメドレーまで,さまざまな曲を演奏していただきました。
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三浦先生と宮平さんは美しい着物をお召しになり,駱先生も袴を颯爽と着こなされて優雅なコンサートになりました。古典的な箏と尺八の曲(「春の海」「六段」「さくら」)から,現代的な曲(「大鱼海棠」「斜影」),クリスマスの時期に合わせてクリスマスソングのメドレーまで幅広く演奏していただきました。中国の民謡である「茉莉花」が演奏された時には,中国の曲が和風で演奏されることに参加者は興味深い様子でした。
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楽器と曲の説明を織り交ぜながら,箏のソロ演奏から,箏と尺八との二重奏,箏2台と尺八との三重奏まで,いろいろなバリエーションで箏と尺八の魅力をお伝えいただきました。参加者は,曲を楽しむことはもちろん,普段見慣れない楽器に興味津々で,先生方の演奏姿を写真に収めようとする人もいました。
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参加者の中には中国の古箏を演奏した経験のある人もいました。その人に箏を実際に触れてもらい,中国の箏と日本の箏の違いを感じてもらいました。日本の箏は中国の箏よりも弦が固く,爪の形も違っています。箏の弾き方も違います。日本の箏は上から下に弾き,中国の箏は下から上に弾きます。
演奏の合間に質問の時間も設け,駱先生に質問する参加者もいました。
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プログラムの曲が終わったら,アンコールもありました。SMAPの「世界に一つだけの花」を3名で演奏されました。三浦さんから曲の名前がアナウンスされると,会場から歓声が上がり,さらに盛り上がりました。コンサートが終わった後の演奏者と参加者の交流の時間では,たくさんの参加者が楽器の周りに集まって,楽器に触れたり,先生に質問したりしていました。皆さん,午後のひと時をお楽しみいただけたようです。
三浦可栄先生,駱金晶先生,宮平ひなたさん,すばらしい演奏をありがとうございました!
当館は今後もさまざまな分野で日本文化を紹介していきます!