3月26~29日、当館は総領事公邸及び当地大学、高校にて、キモノスタイリスト冨田伸明氏による和服SHOW及び講義を行いました。冨田氏は、和服のデザイン、制作から映画・舞台衣装のスタイリング、着付けまで手掛ける着物のスペシャリストであり、国内では歌舞伎や邦画・舞台作品、TV番組等にも衣装提供を行うほか、ハリウッド作品にも衣装協力を行う等、海外でも幅広く活躍しています。SHOW及びリレー講義では、実際に女優が着用した着物から最近の新作まで、多くの独創的な和服作品を紹介しました(映画『武士の一分』ヒロイン役で女優の壇れい氏がベルリン国際映画祭で着用した着物、人気歴史ドラマ『暴れん坊将軍』主人公の江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗の衣装、7種類の飲料や調味料を使って染めた着物、上海の地下鉄路線図をモチーフとした帯等)。冨田氏は、会場内の参加者からその場でモデルを募り、洋服の上からわずか5分で着付けを行うという熟練の技を披露しつつ、和服の多様性や中国の文化との関連性について説明を行い、参加者は冨田氏のパフォーマンスに大きな拍手を送るとともに、興味深げにレクチャーに耳を傾けていました。
公邸SHOW
公邸SHOW
(2013年3月26日)
3月26日、総領事公邸にて、冨田伸明氏の和服SHOWを行いました。公邸は、1900年に建築され、新古典主義の風格を有する欧風建築物であり、清朝末期の高官である盛宣懐氏が所有した住宅として、現在は上海市級文物保護単位に指定されています。今次和服SHOWは、この歴史が刻まれた公邸を舞台として、日本伝統文化の「粋」ともいえる和服の紹介を行ったことで、日中文化交流の奥深さを象徴するイベントとなりました。SHOWにお招きした中国及び第三国の政府関係者、文化人、メディア関係者等の皆様は、冨田氏の着物の創造性や鮮やかな作品の数々に感嘆の声をあげるとともに、公邸の建築物としての美しさにも目をみはっていました。
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大広間を会場に、着物の数々を紹介。 歌舞伎『源氏物語』で使われた十二単の重さは何と約10㌔! |
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日本のテレビドラマで実際に女優が着用した着物を試着! ちょっとドキドキ。 |
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一作品ごとに大きな拍手!
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学校リレー講義
学校リレー講義
(2013年3月26日~29日)
3月26~29日、当館は、キモノスタイリスト冨田伸明氏による日本の和服文化に関するリレー講義を、東華大学、上海市工商外国語学校、上海市甘泉外国語中学及び上海大学にて実施しました。
何れの学校でも、学生達は最初は少しはにかみつつも、目を輝かせて試着を希望しました。講義後には、「日本の着物の魅力は何か」、「着物の着付けは難しすぎると思うが、なぜもっと簡素化しないのか」、「中国で着物の店を開く予定はないか」、「アニメ作品とコラボレーションする計画はないか」等をはじめとして多くの質問が活発に提起された他、「本講義を通じて、日本文化への理解が深まった」、「着物のデザインの仕事に関心を持った」、「着物が大好きになった」、「冨田先生の言う通り、文化には国境はないと感じた」等の感想が寄せられました。また、冨田氏と記念撮影を撮ったり、サインをもらう学生の姿も多く見られました。
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