
供与額:90,799米ドル
契約署名日:平成13(2001)年2月8日
完成日: 平成15(2003)年7月10日
案件概要:南京市社会福利院は1952年に設立された。市内に在住の老人と若年層を中心とする身体障害者を収容する同市で最大規模の総合社会福祉施設である。都市部の高齢化に伴い老人のケアには一定の配慮がなされ居住環境はかなり改善されてきたが、そのしわ寄せを受ける形で身体障害者の生活環境が悪化してきた。
上記の状況を改善するため、同福利院では今般、宿舎とリハビリ施設が一体となった身体障害者リハビリセンターを敷地内にある知的障害者施設の隣に建設することを決定したが、市政府、同院で準備できる資金が限られていたため、この度草の根無償資金にて不足部分を援助することとなった。同センターは面積756平方メートル、宿舎、活動室、リハビリ室、食堂、共同浴場他、バリアフリーの設備を有する。センターの建設で老人と障害者への充分なケアが可能となり、特に障害者については訓練を通して社会参加する人の増加が期待される。なお、当施設利用者の中には全国身障者卓球大会を目指して日夜練習に励んでいる卓球選手もおり、入居者は大変快適な生活を送っている。