
供与額:79,369米ドル
契約署名日:平成16(2004)年3月19日
完 成 日:未完成
案件概要:
国家級貧困県金賽県にある鉄冲郷中学校は同地で唯一の中学校で、県中心部から大変遠い辺鄙な山岳地帯に位置しているため、98%の生徒は寄宿しているが、週に2回食料等を取りに帰宅し、その翌日は半分の生徒が3、4時に起床し、15キロ~20キロの道のりを徒歩で通学しなければならない。また校舎の80%以上がD級レベル(最も劣悪な状況)の危険建築物であると認定されており、一年に40~50日は雨漏りのため授業が中止されることがある。さらに、当地は水資源に乏しく、生活水は半分の生徒がようやく生活できる程度の水量であるため、不足分は近くの河に水汲みにいくことでしのいでいる。同地ではここ7年間にわたり同校を廃校にし、新しい場所に学校を建てようと政府、及び住民が強く要求し、努力を重ねたが、同校があまりにも辺鄙な場所に位置し、当時交通手段も限られていたため、民間企業等の寄付金を得るには到らなかった。今回の援助により、貯水池も備えた敷地に学校を移動させると共に、中国側の資金で宿舎を建設し教育環境の向上を図ることとする。今回の援助は、約700名の学生・教師の教育環境の向上につながると期待されている。