総領事館の活動

令和3年4月25日
【活動報告2020年11月】

 

南京日本交流集中月間
  当館では11月を南京日本交流集中月間と定め、江蘇省南京市でのイベントを集中的に実施しました。
 
(南京柔道館交流試合・外務大臣表彰)
  11月21日、草の根文化無償資金協力により設立された南京日中友好柔道館にて、柔道を学ぶ青少年による交流試合が行われました。この機会に、設立10周年を迎える同柔道館に対し当地での柔道普及活動及び日中交流への貢献を称える外務大臣表彰の授与式を実施しました。
  交流試合には上海市内で柔道館「龍心館」を展開する相園英速館長も出席し、参加した青少年への講評と激励をいただきました。また、会場では、全日本柔道男子監督の井上康生氏による柔道館設立10周年及び外務大臣表彰受賞の祝賀ビデオメッセージを放映しました。
  

(南京大学での磯俣大使講演)
  11月26日、磯俣大使は、南京大学にて同学生を対象に「『新時代』に向かっての成熟した日中関係――協力と交流拡大の可能性――」というタイトルで講演しました。講演では日本と華東地区の歴史的に密接な関係や近年の交流の現状等について説明し、若い世代による積極的な交流推進を促しました。質疑応答では出席者から活発な質問があり、密度の高い講演イベントとなりました。本講演は、南京大学にとっては、新型コロナウイルス感染症発生以降に同学が行った初めての対外イベントとなりました。また、講演に先立ち、磯俣大使は、王振林・同大学副校長と会見し、留学交流を含め交流強化を進めていくことにつき意見交換しました。
 
   
(南京大学での竹内監督講演)
  11月27日、当館は、ドキュメンタリー映画監督の竹内亮監督を講師として、南京大学にて学生を対象に「躍進の2020――日本のドキュメンタリー監督の中国でのもう一年」というタイトルで講演会を行いました。講演では、竹内監督の最近の活動やメディアへの考え方につき自身の経験や動画を紹介する等、フランクな雰囲気で行われた。なお本講演はオンラインでもライブ配信され、最大約1200人の同時視聴がありました。
 

(磯俣大使の当地高校訪問)
  11月27日、磯俣大使は、南京に所在する日本語等の外国語学習で有名な田家炳高校及び南京外国語学校を訪問しました。
  田家炳高校は、10年前に日本語クラスを設置。高校の学習期間中日本語検定試験N2以上のレベルを目指した学習を行ってます。また、日本の大学への留学を目指しており、有名大学への進学した学生も少なくありません。同校校長より学校の取り組み等の説明の後、磯俣大使による講演を行いました。
  また、磯俣大使一行の来訪への歓迎の意を込めて同校生徒より合唱及び詩の朗読が行われました。
 

  南京外国語学校は、1963年に周恩来総理の提唱で中国で最初に設立された8か所の外国語中等教育機関の1つで、当地で最もレベルの高い中高一貫の外国語学校。日本語は1クラス12名と少数精鋭ですが、卒業後は国内又は日本の名門大学の進学する生徒が殆どです。
  同校長からの説明の後、日本語クラスの生徒と交流を行い、生徒を激励しました。

(南京市政府との介護産業座談会)
  11月19日、福田経済部長は、日系企業12社と共に南京市政府を訪問し、民政局等と介護産業に関する座談会を行い、南京市における介護制度の実施状況をヒアリングしました。意見交換会では、出席した日系企業、南京市政府双方が積極的に交流し、南京市における日中両国の連携の可能性等につき理解を深める機会となりました。


(南京国家農業高新技術産業モデル区視察)
  11月27日、福田経済部長は、当館福田経済部長は日系企業12社と共に南京市溧水区の国家農業高新技術産業モデル区を訪問しました。同モデル区内の研究施設等を視察するとともに、同モデル区が所在する溧水区の副書記らと懇談し、日系企業と同モデル区の今後の連携の可能性等について意見交換を行いました。
 

昆山市日中産業投資説明会
  11月30日、福田経済部長は、昆山市にて開催された昆山市日中産業投資説明会に出席し、中国が変化していくなかで日本国民の理解を得ていく必要性、新しいビジネスを生み出していく上で日中両国の企業がお互いに擦り合わせを行い、イノベーション志向の協力を深めていくことの重要性についてスピーチをしました。同説明会においては、市長を含む昆山市政府関係者や日本企業の参加者代表から、昆山市や長江デルタ地域の投資環境説明や動向分析等がありました。
   

嘉興市との介護産業座談会
  11月23日、福田経済部長は、日系企業等9社と共に浙江省嘉興市を訪問しました。嘉興市内の介護関係施設を訪問し、同市における介護サービスの運営体制等について説明を受けた後、同市政府関係者との間で介護産業に関する意見交換会を行いました。自由討議では、嘉興市が独自に整備している介護保険制度の詳しい状況等について日系企業から質問があり、同市における介護制度の発展に向けて協力関係を深めていく機会となりました。


2020年度日中経済協力シンポジウム
  11月22日、磯俣大使は、上海市人民対外友好協会及び上海対外経貿大学主催、三井住友海上火災保険(中国)有限公司共催による「2020年日中経済協力シンポジウム」に出席し、挨拶しました。挨拶では、日中交流の主要舞台である上海及び華東地域において、介護・医療分野等の健康産業分野での協力、環境・省エネ分野での協力、イベーションの共同推進等を力強く推し進めていく必要性を強調するとともに、同フォーラムでこうした分野での日中協力を進めていくため議論が行われることを期待する旨発言しました。
  
 
復旦大学日本研究中心30周年国際学術シンポジウム・設立30周年祝典
  11月21日、等々力首席領事は、上海復旦大学日本研究中心30周年国際学術シンポジウム及び設立30周年祝典に出席し、挨拶しました。シンポジウムでは、趙啓正・第十一期全国政治協商会議常務委員兼外事委員会副主任が記念講演を行った他,「新時代における日中関係:課題と展望」というテーマの下、中国側は程永華・中日友好協会常務副会長(元中国駐日大使)が発表を行い、日本側は五百旗頭真・兵庫県立大学理事長がオンラインで発表を行いました。


華東地域日商倶楽部懇談会
  11月20日、磯俣大使及び福田経済部長は、安徽省合肥市にて、華東地域の日本商工会が一堂に会する「華東地域日商倶楽部懇談会」に出席しました。各日本商工会からは、新型コロナウイルス感染症対策の状況や、地元経済及び日系企業の動向等について報告が行われました。
  磯俣大使は、同懇談会に所属する各日本商工会が、新型コロナウイルス感染症対策に関して、各地日系企業、当館及び現地政府との連絡調整等に多大なる貢献を果たしてきたことに謝意を表し、華東地域日商倶楽部懇談会に対して在外公館長表彰を行いました。

蘇州相城区文化産業サミット
  11月19日、西野広報文化部長は、上海市国家会展中心にて行われた蘇州市相城区政府主催の文化産業サミットに出席し、日中文化交流の現状や今後のあるべき方向性につき発言しました。本サミットは第三回長江デルタ国際文化産業博覧会期間中に行われたイベントの一つで文化産業関連の講演、相城区デジタルメディア産業園の序幕式典等が行われました。


生け花ワークショップ(小原流)
  11月15日、当館は、当館多目的ホールにて中国人を対象にした生け花ワークショップ第一回(小原流)を実施しました。本ワークショップは、生け花三大流派の一つである小原流についての紹介と、参加者による生け花体験で構成され、参加者からは生け花や日本の伝統文化についての理解が深まった等の好評を得ました。
 

第2回蘇州高新区テニス大会
  11月14日、西野広報文化部長は、蘇州高新区主催の蘇州/上海地区の在留邦人及び蘇州在住の中国人が参加するテニス大会にて挨拶をしました。本大会は高新区がスポーツ交流により日中企業関係者の交流強化を図ることを目的として昨年から開催されたものです。開幕式には、高新区宣伝部及び同商務当局関係者が参加し、テニスによる日中友好を通じて日本企業の誘致などを図りたいこと、継続的に大会を行いたいことなどについて述べました。


池坊花展@玉佛禅寺
  11月13日、西野広報文化部長は、上海市の玉佛禅寺で開催された「空華水月 玉佛印心」花道家元池坊作品展開幕式に出席し、挨拶しました。玉佛禅寺は、身近な存在としての寺院経営を押し進めつつ伝統文化を重んじ、重要な仏教行事に合わせて生け花の展覧会(供花)を実施するほか、生け花や茶道のワークショップ等、日本伝統文化に関するイベントを積極的に行っています。
 

上海国際医学中心視察
  11月11日、磯俣大使は、上海市浦東新区の上海国際医学中心を視察しました。同病院は、国際水準の高度医療を提供するために2015年に設立された500床の私立総合病院で本年10月、特に日本人を対象とした外国人向けの専門医診療と健康診断のために国際医療部を開設しています。また、同院は、未承認薬の臨床試験等民間企業と連携した研究にも力を入れているとのことです。


中国(江蘇)自由貿易試験区国際協力サミット
  11月7日、磯俣大使は、輸入博のサイドイベントとして開催された南京市主催の中国(江蘇)自由貿易試験区国際協力サミットに出席し、当地総領事館を代表して挨拶を行いました。挨拶では、今後外資企業と中国企業がビジネスの現場で具体的な協力を効果的に進めていく上での、質の高いパートナーシップの形成・促進、ビジネス環境の整備、権利保護の重要性等を強調するとともに、南京市でこのような協力が発展してくことを期待する旨述べました。


第3回国際輸入博覧会視察
  第3回中国国際輸入博覧会に関して、磯俣大使は、11月4日夜に開催された開幕式に参加するとともに、6日に博覧会会場を視察しました。博覧会会場では、資生堂展示ブースの開設記念式典に参加し、挨拶を行ったほか(同社は来年2021年が中国進出40周年)、トヨタ、オムロン等日本企業のブースを訪れ、関係者との意見交換を行いました。