総領事館の活動

令和7年12月8日
【活動報告2025年11月】

 

総領事は「秋の親睦茶会」に出席しました
    11月2日、総領事・大使及び茶道裏千家淡交会上海和敬会名誉顧問の岡田勝は、当館広報文化センターにて、裏千家淡交会上海和敬会と共催で実施した「秋の親睦茶会」に出席し、挨拶しました。本茶会には青柳昌司・茶道裏千家淡交会上海和敬会会長、上海和敬会の先生方及び中国の茶道愛好者約110名が参加しました。
    総領事は挨拶において、本年逝去された裏千家第15代家元鵬雲斎宗匠について触れ、1979年に初めて訪中し、人民大会堂にて鄧小平氏と会見し、一碗を献上した方であると述べました。鄧小平氏は「裏千家茶道が今後の中日友好の懸け橋となることを願っている」と述べ、その言葉がきっかけとなり、鵬雲斎宗匠はその後、100回以上中国を訪問しました。2018年には、日中平和友好条約締結40周年を記念して上海を訪問し、総領事公邸にて日中友好献茶の会を開催しました。大宗匠の日中友好への功績を忘れず、日中両国の人々の心に生き続けるだろうと述べました。
    総領事はまた、2021年の設立以来、上海和敬会の日中国交正常化周年レセプションをはじめとする当館への協力に感謝するとともに、昨年11月1日に名誉顧問を拝命したことを踏まえ、今後とも茶道を通じた日中友好交流の更なる促進を心から望んでいると述べました。
    続いて、青柳会長は挨拶において、日本の茶道は季節を楽しむことを重視しており、今回は秋を表現したお菓子を楽しんでほしいと述べました。また上海和敬会は、今後とも裏千家茶道を共に学び楽しむことを通じて、日中両国の友好親善と文化交流を進めたいと述べました。
    この後、銭亜平・裏千家准教授が日本茶道講座を行い、裏千家茶道の茶事、茶会について紹介しました。
    講座後、総領事は参加者とともに、「夜の茶会」と「野外での茶会」というテーマの異なる2種類の茶席で、呈茶や点茶を体験しました。
  
 
総領事は「莎羅雅(上海)生物科技有限公司20周年記念式典」に出席しました
    11月4日、総領事・大使の岡田勝は、上海市で開催された「莎羅雅(上海)生物科技有限公司20周年式典」に出席し、挨拶しました。この式典には、サラヤ株式会社の更家悠介代表取締役社長、江蘇省泰興経済開発区管委会主任の顧鉄軍氏が出席しました。
    総領事は、莎羅雅(上海)の設立20周年に祝意を伝えた上で、サラヤが創立以来、人と地球にやさしい製品づくりに取り組み、洗浄剤や消毒剤の開発・製造・販売を通じて、世界の「衛生・環境・健康」に大きく寄与されたこと、中国において空港やショッピングモール、日系レストラン等において、食品衛生や感染予防に効果的な商品やサービスを提供してきたことによる中国国内の衛生環境改善・食の安全確保への多大なる貢献を称えました。
    また、10月13日に閉幕した大阪関西万博において、サラヤが「BLUE OCEAN DOME」への支援を通じて、海洋環境保全に関する情報発信や、持続可能な社会の実現今後とも中国の日系企業の活動を引き続き全力で支援する旨を述べました。
  

総領事は「東曹(瑞安)ポリウレタン有限公司創立20周年記念式典」に出席しました
    11月7日、総領事・大使の岡田勝は、浙江省温州市で開催された「東曹(瑞安)ポリウレタン有限公司創立20周年記念式典」に出席し、挨拶しました。
    総領事は祝意を伝えた上で、東曹(瑞安)ポリウレタン有限公司は運転開始から、無事故・無災害・無公害で、安全かつ安定した操業を継続され、中国の家電製品や衣類など、様々な製品に使用される素材を中国に提供してきたことを賞賛しました。
    また、東曹(瑞安)ポリウレタン有限公司は昨年、事業者の安全に関するコンプライアンス対応の重要な基準である安全生産標準化2級を取得されたこと、2級を取得しているのは、瑞安市では東曹(瑞安)ポリウレタン有限公司を含めて2社のみ、温州市全体でも4社のみであり、同社のたゆまぬ努力に敬意を表しました。
    その上で、今後引き続き当地で発展されることへの期待を述べるとともに、総領事館として、引き続き東ソーグループを始めとする日系企業の取り組みを最大限支援していく旨を述べました。

 
総領事は「三機工業株式会社創立100周年及び三機建筑工程(上海)有限公司創立20周年式典」に出席しました
    11月10日、総領事・大使の岡田勝は「三機工業株式会社創立100周年及び三機建筑工程(上海)有限公司創立20周年式典」に出席し、挨拶しました。
     総領事は、三機工業株式会社創立100周年及び三机建筑工程(上海)有限公司創立20周年式典に対し祝意を表しました。三機工業は、1925年の創業以来、空調・電気設備といった分野において、日本の社会インフラを支えてきただけでなく、省エネなど環境に配慮し、人々に快適さを提供してきたと述べました。
    また、総領事は、三機工業は中国において、中国企業だけでなく、中国でビジネスをする日系メーカー等の工場や研究所も多数手がけてきたことを指摘し、本式典の機会を通じて、協力関係にある日中双方の企業との関係が更に深まることを期待している旨を述べました。
    総領事は、総領事館として、今後も引き続き中国側関係部門と緊密に連携し、三機工業をはじめ当地における日系企業の皆様の活動を御支援していく旨述べました。
 
 
総領事は「大江橋法律事務所 上海事務所開設30周年記念祝賀パーティー」に出席しました
    11月14日、総領事・大使の岡田勝は、花園飯店で行われた「大江橋法律事務所 上海事務所開設30周年記念祝賀パーティー」に出席し、挨拶しました。日中約150名の関係者が参加しました。
    総領事は挨拶において、大江橋法律事務所上海事務所が開設30周年を迎えたことに祝意を表しました。大江橋法律事務所は、1995年に日本の総合法律事務所として初めて上海にオフィスを開設しました。中国の市場経済化が加速していた当時、中国に新たに進出しようとしていた日系企業にとって、信頼の厚い大江橋法律事務所が上海に拠点を持っていたことは心強かったことと思うと述べました。同事務所は30年にわたる中国法務に関するノウハウと専門性に基づいたサービスで、日本の多くの商社、金融機関、メーカー等に対して、現地の法律事務所と協力しながら、当地市場の開拓や取引先との契約関係、日常の人事労務といった様々な分野で支援し、日中間の経済交流に大変重要な役割を果たしました。上海事務所の更なる発展を祈念すると述べました。
    総領事は、総領事館の最も重要な任務は、在留邦人の方々の安全確保と日系企業への支援であり、総領事館として引き続き、日系企業がその強みを生かし、日中両国の経済に更なる貢献ができるよう、最大限の御支援を続けていくと強調しました。
 
 
総領事は「化学工業日報社上海支局設立20周年記念カンファレンス」に出席しました
    11月18日、総領事・大使の岡田勝は、上海市花園飯店で開催された「化学工業日報社上海支局設立20周年記念カンファレンス」に出席し、挨拶しました。佐藤豊・化学工業日報社代表取締役社長、岩田圭一・住友化学株式会社代表取締役会長はじめ約150名の関係者が記念カンファレンスに出席しました。
    総領事は挨拶において、化学工業日報社上海支局が設立20周年を迎えたことに祝意を表しました。また、化学工業日報社は長年にわたり、化学産業の動向を的確に捉え、国際市場の変化を深く分析することで、日中の化学企業はもちろん、幅広い産業界に不可欠な情報を提供してきたことに敬意を表しました。また、日中関係においてもグリーン経済分野は大きな協力の可能性を秘めており、今後の協力枠組みの拡大が期待される分野であると述べました。さらに、日本と中国は経済・技術分野で長年にわたり協力を深めており、今後も人材育成、技術協力、政策連携、サプライチェーン構築などで民間が主体となる新たな連携が強化されることを期待すると強調しつつ、総領事館としても中国側関係者との連携を深め、日系企業の現地における取組みを引き続き支援していく旨述べました。

 
柔道講演・体験イベントを開催しました
    11月18日、当館にて、柔道の講演・体験イベントを開催しました。
    はじめに、広報文化部長が挨拶を述べました。
    イベントでは、講師の木村吉貴氏が柔道の歴史や礼「礼に始まり礼に終わる」などの心構えを紹介するとともに、講師の李亜男氏とともに大外刈、背投、内股等立技などの技を実践形式で紹介しました。その後参加者を交えた受け身などの体験も行われました。
  

  
 
総領事は杉山直名古屋大学総長と懇談しました
    11月20日、総領事・大使の岡田勝は、総領事公邸において、上海を訪問された名古屋大学の杉山直総長と懇談しました。
    総領事は、杉山総長御一行の上海訪問を歓迎した上で、次のとおり述べました。
    名古屋大学は、その「自由闊達」な学風のもと、野依良治特別教授をはじめ6名のノーベル賞受賞者を輩出するなど、世界トップレベルの研究力で日本、そして世界の発展に貢献してこられました。同時に、「自由闊達な学風の下、研究と教育を通じて新たな価値を創造し人々の幸福に貢献する」という名古屋大学のマインドは、卒業生の皆様にも存分に受け継がれており、ここ上海でも、研究、教育、ビジネス、そして私ども総領事館など多様な分野で卒業生の皆様が大きな役割を果たされています。そうした皆様の活躍が、当地における日中間の交流を力強く推進しています。
    杉山総長からは、名古屋大学が中国を含む各国との間で進めている様々な取組みやその成果についての説明があり、在上海日本国総領事館をはじめとする在外公館からのこれまでの支援に対する感謝の意の表明がありました。
 

総領事は野依良治教授と懇談しました
    11月22日、総領事・大使の岡田勝は、上海を訪問されたノーベル化学賞受賞者の野依良治名古屋大学特別教授と懇談しました。
    総領事は、上海で野依教授にお会いでき大変光栄であること、また野依教授が国際的に影響力のある科学者であり、中国の優秀な科学者人材の育成と日中交流の促進に多大なる貢献をしてこられたことに心から敬意を表したいと述べました。
 

日中音の架け橋プロジェクト~邦楽演奏会~を開催しました
    11月24日、当館広報文化センターにて、こうべ邦楽ワークショップとの共催で、和楽器による演奏会を開催しました。
    はじめに、広報文化部長が挨拶し、当館とこうべ邦楽ワークショップが初めて共催イベントを実施した2014年以降を振り返り、これまでの日中友好親善への貢献に敬意を表するとともに、音楽を通じた日中文化交流のさらなる発展を祈念しました。
    演奏会では、オリジナル曲「日中音の懸け橋」から始まり、全6曲が披露されました。
    尺八の「鹿の遠音」、箏の「春の海」、胡弓と小鼓の「千鳥の曲」、琵琶の「土蜘蛛」といった、それぞれの和楽器の魅力を引き出す楽曲の披露と、こうべ邦楽ワークショップ代表の名村茂代先生による解説を通して、参加者は和楽器の音色を楽しみながら、その理解を深めました。
    演奏会終了後、参加者はそれぞれの和楽器を直接体験しました。