総領事館の活動

令和7年8月13日
【活動報告2025年7月】

 

 
総領事は「日系中小企業(上海)国際産業パーク」開園式に出席しました
    7月2日、総領事・大使の岡田勝は、上海市臨海新片区で開催された「日系中小企業(上海)国際産業パーク」開園式に出席し、挨拶しました。
    総領事は式典の挨拶で次のように述べ、産業パーク開園への祝意と更なる発展に向けた期待を述べました。
    本産業パークは、多様な産業が集積し、国際交通が充実している臨港新片区において、日系企業の当地でのビジネス活動の更なる促進に向け建設されました。
    私自身、昨年11月に、実際に臨港新片区を視察させていただき、本年1月には、産業パーク除幕式で御挨拶させていただきました。陳金山書記のリーダーシップの下、臨港新片区が中国の開放政策の先頭を走られていること、特に日系企業との協力に積極的であることに大変感銘を受けました。
    今後、産業パークの更なる発展を期待するとともに、私ども総領事館といたしましても、引き続き経済分野等での両国間交流を促進するための取組を進めて参りたいと思います。
    上海市臨港新片区は、2018年に、習近平国家主席が上海市貿易試験区の新エリア増設について表明した後、2019年に増設された区域です。多様な産業が集積し、国際交通が充実している臨港新片区において、今般、日系企業のビジネス活動の更なる促進に向け、本産業パークが建設されました。
 
 
 

総領事は陳金山・上海市委常委と面会しました
    7月2日、総領事・大使の岡田勝は、上海臨港新片区において、陳金山・上海市委常委・臨港新片区党工委書記と面会しました。
    総領事は、日系中小企業(上海)国際産業パークの開園に祝意を表しました。また、上海市政府が、日頃から在留邦人や日系企業の上海での生活発展への関心と支援をいただいていることに感謝するとともに、産業パークの開園を契機に、上海の日系企業が継続的に発展することを期待する旨述べました。

 
当館及び上海市対外友好協会共催「『上海を感知する』日中座談交流会」を開催しました
    7月9日、当館及び上海市対外友好協会の共催で「『上海を感知する』日中座談交流会」を開催しました。
    本交流会では、日本と上海間の人的往来が一層活性化していくことを目的として、当館、上海市対外友好協会、上海市文化和旅遊局をはじめ、日中双方の政府・業界関係者らが一堂に会し、それぞれの立場で率直な意見交換を行いました。
    総領事・大使の岡田勝は次のように挨拶し、日中双方向での人的往来が一層活性化していくことを期待する旨述べました。
    日本政府としては、日中双方向でのバランスの良い往来を非常に重要視しており、本日出席している日系企業の皆様も、日本人の訪中拡大は重要な課題と捉えているところです。
    日本人の訪中拡大における主な課題として、中国旅行に関する日本での情報が不十分であることをはじめ、滞在時における決済環境の不便さ、日本語や英語が通じない、観光地の事前予約が困難である等が挙げられます。これらの課題については、関係部門が改善に向けて既に御尽力いただいていると承知しておりますが、引き続き旅行者にとり快適な旅行環境の整備をお願いいたします。
    私は外務省に入省して約35年、そのほとんどの時間を中国と向き合い続けてきました。そして現在、在上海日本国総領事として、各地の方々と交流する度に思うことは、「百聞は一見に如かず」ということわざにもあるとおり、自身の目で相手国の等身大の姿を直接見る、ということが最も重要であるということです。
    日本と上海の関係は、歴史も深く長いものがあります。現在、上海には約3万5千人の邦人の方々が生活しておられ、日系企業も1万以上の拠点を有しておりますが、こうした方々は、上海での生活を満喫されている方がほとんどです。休日になれば、例えば上海ディズニーランドや外灘、黄浦江クルーズなど、観光地に足を運ぶ日本人の姿も随所に見られます。最近では「City Walk」といった都市型観光も人気であり、まだ知られていない上海の魅力も数多くあろうかと思います。
    こうした、日本では味わえない上海ならではの魅力ある体験価値を、まずは一人でも多くの日本人に知ってもらう、そして実際に来て体験してもらう、更にはその経験を日本で発信してもらう、この循環を生み出していくことが重要です。
    日中双方の業界関係者で協力関係を築き、より一層の交流活性化に向け取り組んでいくことを期待するとともに、我々日本総領事館といたしましても、両国間の人的交流促進に向けて、引き続き尽力して参ります。
    また、交流会に出席した日系企業の代表からは、相互往来活性化に向けた具体的な提言を行っていただきました。
  

  

 
 
総領事は上海市長寧区虹橋街道の「古北市民センター」を視察しました
    7月9日、総領事・大使の岡田勝は、上海市長寧区虹橋街道の「古北市民センター」を訪問し、虹橋海外人材サービスセンター、古北市民サービスステーション、昆曲澎派芸術センター、高齢者向け食堂サービス拠点など、「社区」での暮らし、文化、養老等の市民向けサービスの状況について視察しました。
  
 
総領事は「BiliBiliWorld2025」を視察しました
    7月11日、総領事・大使の岡田勝は、上海国家会展中心にて開催された「BiliBiliWorld2025」を視察しました。
    「BiliBiliWorld」は、中国の大手動画配信プラットフォーム「bilibili」が主催する大型オフラインイベントで、2017年から毎年開催されている人気のイベントです。本年は、世界約20以上の国・地域から、20代の若者を中心に延べ約40万人以上が来場しました。
    総領事は、「BiliBiliWorld2025」に出展している日系企業ブースを視察するとともに、日系企業関係者らと最近のコンテンツ市場の動向等について意見交換を行いました。
  

  

 
 
総領事は大阪・関西万博中国パビリオン「浙江ウィーク」開幕式に出席しました
    7月12日、総領事・大使の岡田勝は、大阪市夢洲で開催された大阪・関西万博中国パビリオンの「浙江ウィーク」開幕式に出席しました。開幕式には、楊青玖・浙江省副省長、薛剣・中国駐大阪総領事、平木省静岡県副知事、中村保博福井県副知事、赤岩弘智栃木県副知事をはじめ、約200名の日中両国の来賓が出席しました。
    開幕式に先立ち、総領事は楊青玖・浙江省副省長と会見を行い、楊副省長の大阪訪問を歓迎し、大阪・関西万博中国パビリオンの「浙江ウィーク」開催を祝福しました。また、浙江省政府が大阪・関西万博を重視していることに感謝の意を示し、以下のとおり述べました。
    楊副省長の訪日を新たな出発点として、日本と浙江省の友好関係をさらに深めたいと思っております。昨年9月に就任して以来、浙江省との関係を重視し、杭州市や寧波市を訪問した経験から、日本と浙江省は歴史、経済、文化において密接な関係があると実感しました。
    また、日中両国の指導者は戦略的互恵関係を包括的に推進し、建設的かつ安定的な日中関係を構築することで一致しており、この大きな方針に基づき、今後も浙江省のより多くの都市を訪問し、日本と浙江省の各分野における関係をさらに強化していきたいと考えております。
 

 
 
総領事はフィッシャー駐上海フィリピン総領事と懇談しました
    7月17日、総領事・大使の岡田勝は、総領事公邸において新しく着任したマイカ・マグノリア・マオグ・フィッシャー(Myca Magnolia Maog Fischer)駐上海フィリピン総領事の訪問を受け、懇談しました。
    懇談にて、総領事は、フィッシャー総領事の上海着任を歓迎し、今後も引き続き両総領事館の間で領事、経済、文化交流等、様々な分野で協力していきたい旨述べました。双方は今後も意見交換をすることで一致しました。

 
総領事は「BIWAKO ビエンナーレ 2025 “流転~FLUX“プレ展 in上海」開幕式に出席しました
    7月18日、総領事・大使の岡田勝は、FICS新華365内の光籽芸術中心で開催された「BIWAKO ビエンナーレ 2025“流転~FLUX“プレ展 in上海」開幕式に出席し、挨拶をしました。「BIWAKO ビエンナーレ」は、滋賀県近江八幡市を舞台に開催される国際芸術祭で、本年で11回目を迎えます。開幕式には、中田洋子・BIWAKOビエンナーレ総合ディレクター、西村文彦・滋賀県誘客経済促進センター(中国湖南省)所長、薬丸裕・日本政府観光局上海事務所長、李国斌・上善園文化センター会長はじめ、約100名が参加しました。
    総領事は挨拶の中で、「BIWAKO ビエンナーレ」上海予展の開幕にお祝いを述べるとともに、過去最多となる6組の中国人アーティストが本展に参加予定であることに触れ、上海予展を契機に、日中間の文化芸術交流が更に深まることを期待する旨述べました。さらに、上海予展を通して「BIWAKO ビエンナーレ」及び主な会場となる滋賀県近江八幡市の魅力を知っていただき、開催期間に合わせて日本を訪れていただきたいと述べました。
    また、総領事は中田洋子・総合ディレクターの説明を受けながら、池原悠太氏、松浦季恒 氏らの作品を鑑賞しました。
  

 
 
総領事は李謙・上海市虹口区委書記と会見しました
    7月18日、総領事・大使の岡田勝は、上海創新創意設計研究院において、李謙・上海市虹口区委書記と会見しました。
    総領事は、虹口区委員会及び区政府が長年にわたり在留日本人や日系企業に対して提供してきた支援と協力に対し感謝の意を表し、日系企業のさらなる発展を推進したいとの意向を表明しました。
    双方は、日本と虹口区の各分野における交流を継続的に推進していくことで一致しました。
    高融昆・上海市経済・金融委員会副主任、李祖興・上海市科学技術委員会二級巡視員、田中年一・匠新創始者兼CEOが会談に同席しました。
 
 
総領事は「中日イノベーション・デイ」に出席しました
    7月18日、総領事・大使の岡田勝は、虹口区の上海創新創意設計研究院で行われた匠新主催の「日中イノベーション・デイ」に出席し、挨拶をしました。李謙・虹口区委書記、高融昆・上海市政協経済金融委員会副主任、李祖興・上海市科学技術委員会二級巡視員、田中年一・匠新創設者兼CEOをはじめ、日中双方の関係者、企業関係者ら計約200名が参加しました。
    総領事は、挨拶の中で、「中日イノベーション・デイ」フォーラムの開幕に祝意を表し、匠新が過去10年にわたり日中間のオープンイノベーションやスタートアップ連携を促進してきた功績を称えました。
    総領事は、虹口区には100以上の日系企業が所在している旨述べるとともに、虹口区が日系企業に対して継続的な支援を行っていることへの感謝を伝えました。
    総領事は、日中両国がそれぞれ強みを持ち、補完性が高く、グリーン経済や医療・ヘルスケア、先端技術などの分野で両国の強みを活かした協力が非常に重要であることを強調しました。また、日中間で信頼に基づいて協力していくことが、日中のみならず地域や世界の発展にとっても重要な意義がある旨述べました。総領事は、日中のオープンイノベーションの推進が日中経済のさらなる発展につながる旨述べ、総領事館としても引き続き支援していく方針を表明しました。
 
 
総領事は上海市浦東新区茶文化協会を訪れました
    7月18日、総領事・大使の岡田勝は、上海市浦東新区茶文化協会の茶文化空間を訪問し、交流しました。
    胡偉・上海市国際文化伝播協会 会長/上海交通大学国際与公共事務学院初代院長、周方成・上海市浦東新区茶文化協会 会長、陳哲・同会秘書長から中国の茶文化及び茶文化空間について説明を受けた後、中国茶をいただきながら、交流を深めました。
    上海市浦東新区茶文化協会は、2016年に設立され、それ以降、中国の茶文化や現代的な養生法の普及活動を行っています。
    当館管轄地域には龍井村をはじめ、多くの著名な茶産地があり、茶を通じた日中文化交流の更なる発展が期待されます。
  

 
 
総領事は上海国連研究会小学生代表団と交流しました
    7月22日、総領事・大使の岡田勝は、当館を訪問した上海国連研究会の中国人小学生代表団約20名と交流しました。
    はじめに、総領事は小学生代表団の来訪を歓迎するとともに、日中の文化交流の歴史について講演しました。講演では、徐福伝説や遣隋使・遣唐使等をはじめ、漢字、史書、衣服、茶、漫画、アニメ等古代から現代に至るまでの長きにわたる日中文化交流について紹介しました。小学生の中には、日本に行ったことのある子どももおり、見慣れたキャラクターが表示されると、子ども達から「ピカチュウ!」「ウルトラマン!」と喜ぶ声があがり、会場は活気に満ちていました。
    続いて、大阪国際経済振興中心上海代表処の的場正信所長から、大阪市と上海の交流実績や大阪・関西万博について紹介して頂きました。
    その後、当館広報文化部より、日本の夏の装いである浴衣や帯、下駄について、日本各地の伝統工芸の技や歴史を織り交ぜながら紹介しました。最後に、折り紙でアイスバーをつくりました。子ども達はイチゴ味や抹茶味と想像を膨らませながら、一人一人が唯一無二のアイスバーを作りました。
  

  
 
総領事は張偉・上海市長寧区委書記と会見しました
    7月23日、総領事・大使の岡田勝は、上海市長寧区人民政府庁舎において、張偉・上海市長寧区委書記と会見しました。
    総領事は、長寧区委員会及び区政府が長年にわたり在留邦人の安全確保及び日系企業の活動に対して支援と協力を頂いていることに感謝の意を表し、日系企業のさらなる発展を推進したいとの意向を表明しました。
    総領事は、当館が長寧区に位置しており、武警を含む長寧区からの支援と協力に感謝の意を表しました。また、7月9日、陸浩副区長の同行のもと、長寧区虹橋街道の古北市民センターを訪問し、社区の生活、文化、高齢者向けなどの市民サービスについて理解を深めており、今後、より多くの日本の人々が古北市民センターを訪れて交流することを期待していると述べました。
    総領事は張偉書記から長寧区の状況の説明を受けました。
    双方は、日本と長寧区の各分野における交流を継続的に推進していくことで一致しました。
    陸浩・長寧区人民政府副区長が会見に同席しました。
  
 
「2025 GUNMA CHALLENGE U-13 餃子の王将杯」優勝チーム豊田AFCの皆さんが当館を来訪しました
    7月29日、今年3月に群馬県で行われた少年サッカー大会「2025 GUNMA CHALLENGE U-13 餃子の王将杯」の優勝チームの豊田AFCと同大会主催の特例認定NPO法人YTK Sportsの皆さんが当館を往訪しました。
    当館広報文化部領事の神田将司から、当館の業務や中国におけるサッカーの人気などについて説明を行いました。子ども達は話に熱心に聞き入り、質疑応答の時間では、中国での生活や中国の方との交流について、積極的に多くの熱意のこもった質問や意見がありました。
    YTKSportsは、性別・年齢・国籍等によらず、サッカー以外にも、バドミントン、テニスなど様々なスポーツを通じた地域活性化を目指す特定認定NPO法人であり、今大会の優勝チームは副賞として、上海において数日間、上海のサッカーチームとの合同練習、練習試合等を行いました。
    選手の皆さんには、今回の上海訪問におけるサッカーや生活面を通じて学んだことを活かし、将来日中関係を更に発展させるため、大きな役割を果たしていくことを心から期待しています。