総領事館の活動

令和6年9月9日
【活動報告2024年8月】

 

 
「第3回新時代中日地方民間友好組織交流大会」が行われました
   8月2日、江蘇省南京市内の南京索菲特銀河大酒店にて、江蘇省人民対外友好協会が主催する「第3回新時代中日地方民間友好組織交流大会」が行われました。
   銭文華江蘇省外弁党組成員・省友好協会副会長及び岡﨑温日中友好協会副会長・愛知県日中友好協会副会長の挨拶に続き、当館から竹中惠一副総領事が挨拶しました。
   竹中副総領事は挨拶で、地方都市間の交流は質、量ともに拡大しており、より良い日中関係構築のための土台として重要な役割を果たしていること、またこれからの日本と中国を担う学生たちが、交友を重ね、相互理解を深めることで、将来の日中関係の更なる発展につながる牽引力になると心から期待すると述べました。
   各挨拶後、参加団体である常州市人民対外友好協会、石川県日中友好協会、南通市人民対外友好協会、愛知県上山奨学財団、南京田家炳高級中学、岡山市立岡山後楽館高等学校、宿遷市外事弁公室、福岡県日中友好協会から、各団体の紹介及びこれまでの交流事例の説明などが行われました。
   その後、日中双方青少年代表による記念画パズルの組立て、日中青少年南京イニシアティブの発表、調印式等が行われ、日中両国の未来を担う若い世代の交流の拡大を進めていくことを改めて確認しました。日本からは各県の高校生34名及び大学生2名、江蘇省からは南京市内の高校生12名が参加しました。
  

  
 
長谷川領事は第12回日中韓児童友好絵画展に出席しました
   8月3日、長谷川綾子領事は第12回日中韓児童友好絵画展に出席しました。
   この展覧会は、上海市人民対外友好協会、日本の特定非営利活動法人社会教育団体ベルポ会、韓国の財団法人釜山国際交流財団が主催、中福会少年宮が実施、上海市教育委員会、上海図書館、上海市白玉蘭国際友好交流基金会が後援し実施されました。本年のテーマは「平和な世界、あなたの家と私の家」。選考の結果、中国、日本、韓国から300点の児童画が選ばれ、上海、釜山、福岡、東京で展示されることになりました。
   展覧会は、8月6日から8月22日まで上海図書館東館1階、8月22日から9月27日まで中福会少年宮で開催されました。3カ国の児童が想像力豊かに描いた平和な世界と温かく調和のとれた「家」が数多く展示されました。
  
 
赤松大使は陳靖・上海市人民対外友好協会会長と会見しました
   8月6日、赤松秀一総領事・大使は、任期を終えて離任するに際し、上海市人民対外友好協会の陳靖会長を表敬し、会見及び離任の挨拶を行いました。赤松大使は、陳会長及び上海市人民対外友好協会の日中友好関係への大きな貢献に感謝を述べると共に、青少年交流を始め、経済、文化及び地方交流等各分野の日中交流につき、引き続き具体的な協力を進めていくことで一致しました。会見には、傅継紅・同協会副会長らも同席しました。
   赤松大使の在任期間中、上海市人民対外友好協会と当館は、「2023日中経済協力シンポジウム 日中水素産業交流会」、「日中高齢者ヘルスケア産業交流会」、「スマートモビリティ・新エネルギー車フォーラム」を共催する等、様々な協力を行ってきました。また昨年に同協会が主催した「2023年中日青年友好の夕べ」も成功を収め、日中青少年交流に大きく貢献しました。
   

竹中副総領事は豊田工業(昆山)有限公司設立30周年記念式典に出席しました
   8月8日、竹中惠一副総領事は、昆山市にて行われた豊田工業(昆山)有限公司(董事長:熊澤聡太郎)設立30周年記念式典に出席し、挨拶しました。中国側からは徐敏中・昆山開発区共産党工作委員会副書記等が出席しました。
   竹中副総領事は、豊田工業(昆山)有限公司が設立30周年を迎えたことに祝意を表し、昆山市政府及び昆山開発区による当地日系企業に対する日頃の支援に感謝するとともに、産業構造の変化が激しい自動車産業において、引き続き豊田工業昆山有限公司を始めとする日系企業の新たな挑戦を最大限支援していく旨を述べました。
 

 
 
赤松大使は日中学生会議の参加者に向けて講演を行いました
   8月9日、第43回日中学生会議に参加する日本と中国の学生併せて52名が当館に来訪しました。赤松秀一総領事・大使は、学生たちに向け日中文化・経済交流、対中ODA、日中共通課題に対する取り組み、青少年交流等について講演を行いました。
   講演後、参加者からは日本の観光促進、環境保護や少子化等の社会課題、在外公館での仕事やキャリアについて等、様々な質問がありました。
   日中学生会議は日中の青少年が寝食を共にしながら両国を巡り、対話を通じて相互理解と友好関係を深めることを目的とし、1987年から継続して開催されています。当館は今後も、日中の未来を担う青少年のこのような交流事業を積極的に応援していきます。
  

 
 
竹中副総領事は「日中都市更新学術フォーラム」に出席しました
   8月9日、竹中惠一副総領事は、株式会社日建設計及び西岸集団の主催による「日中都市更新学術フォーラム」に出席し、挨拶しました。
   株式会社日建設計は、建築設計や都市デザイン事業等を展開する日系大手建築設計会社で、当地でも上海地下鉄駅「龍華中路駅」を核としたTOD(Transit Oriented Development)や中銀行大厦中心(中国銀行上海ビル)の設計などを手掛けてこられました。
   今般、上海市の中心を流れる「黄浦江」の南西に位置し、同社も再開発プロジェクトの一旦を担う「西岸エリア」において「都市更新」をテーマに、大松敦・同社代表取締役社長ら日中双方の有識者による提言等が行われました。
   竹中副総領事は挨拶で、日中双方向での対話の機会を重要視しており、本フォーラムを通じ、両国の有識者が経験や考え方を共有し、今後の日中協働のプロジェクトに繋がっていくことを期待するとともに、当館としては、今後の日中両国の継続的な発展に向けた様々な支援を行っていくと述べました
  

 
 
竹中副総領事は日中韓企業家フォーラム2024に出席しました
   8月9日、竹中惠一副総領事は、浙江省義鳥市で開催された日中韓企業家フォーラム2024(主催:日中韓協力事務局)に出席し、挨拶しました。同フォーラムには、顔亮・同事務局副事務局長、任賢鋒・浙江省人民政府副秘書長、陳建忠・浙江省貿易促進会党組書記・会長、董鳳鳴・中国外交部アジア司副司長、韓相国・韓国駐上海総領事館副総領事等が出席されました。
   竹中副総領事は挨拶で、当館は、浙江省を含む華東地域各省・市との間で、グリーンな社会を目指す取組を含む経済交流、更には地方交流、青少年交流、文化交流を積極的に行うとともに、本年の日中韓3カ国協力25周年を契機として、3カ国が様々な共通の課題に対応し、世界的な取組により一層貢献できるよう、協力を益々拡大することに期待すると述べました。
  

長谷川領事は蘇州市欧米同学会留日分会設立大会に出席しました
   8月10日、蘇州市欧米同学会留日分会設立大会が開催され、長谷川綾子領事が出席し挨拶を行いました。
   季華勇会長は挨拶で、「蘇州の留日分会はこれから積極的に活動し、質を向上させ、会員に交流を拡大するためのプラットフォームを提供し、時代の潮流に対応していきます。会員一人ひとりの広い視野とネットワークに加え、蘇州における日本との交流の優位性を活用し、新しく質の高い発展を目指します。中日友好交流をより一層拡大していきたいと思います。」と述べました。
   長谷川領事は、「留学生交流も青少年交流のまさに大きな柱の一つです。日本に留学し、各方面で活躍されている皆様は、日本への留学を目指す学生にとって大きなお手本となる存在であり、貴会の今後の様々な活動にも心より期待いたします。」と述べました。
   同設立大会には蘇州市欧米同学会会員の代表や留日分会の会員など80人以上が参加しました。
  

赤松大使は上海宋慶齢故居記念館を訪問しました
   8月13日、赤松秀一総領事・大使は、徐滙区にある上海宋慶齢故居記念館を訪問しました。薛潮・宋慶齢研究会会長等の案内のもと故居を参観し、当時の生活ぶりや、室内に飾られた工芸品や絵画等、日本と縁ある品々について解説を受けました。
   建物を視察した後には、鄭瑛・上海宋慶齢故居記念館館長から、孫中山と宋慶齢夫妻の日本との交流について紹介がありました。それら交流にまつわる歴史的に貴重な品々も実際に見せてもらうことができました。これまで宋慶齢の邸宅を多数の日中友好人士が訪れており、宋慶齢及びその故居が日中友好に大きな役割を果たしてきたことについても紹介がありました。

  

 
 
長谷川領事は「Panda杯」10周年記念作品集「わたしと中国」出版記念式典に出席しました
   8月16日、長谷川綾子領事は、日本の青少年による中国に関する作文コンクール「Panda杯」10周年記念作品集「わたしと中国」出版記念式典に出席し、挨拶しました。
   2014年に創設された「Panda杯」は、人民中国雑誌社(現在の中国外文局アジア太平洋広報センター)が、中華人民共和国駐日本国大使館、公益財団法人日本科学協会とともに創設し、10年間開催されている事業です。10周年を機に、Panda杯の成果を総括し、日中青少年の「友達の輪」を広げるため、主催者である外文出版社及び中国外文局アジア太平洋広報センターは、過去の受賞作を一冊の文集にまとめ、「わたしと中国」を出版しました。
   青少年は国の希望であり、日中関係の架け橋としての未来を担っています。Panda杯には創設以来、日本の青少年より総計約5000件の応募がありました。その中でも優秀賞に選ばれ、中国を訪問した青少年の数は100名に上ります。
  

第5回日中青少年書画交流活動を実施しました
   8月17日、当館にて、第5回日中青少年書画交流活動を実施しました。本イベントは、当館主催、また上海興彬国際旅行社有限公司(サツキトラベル)と日中国際交流株式会社共催で行われました。
   日本の屏風画の講師として、上海日本人学校図工教諭の工藤亜紀先生を、また中国書道の講師として、書道家の劉慈黎先生をお招きし、小学4年生~中学3年生までの日中の青少年計60名が、書画文化をテーマに互いの国の文化理解を深め、友好を育む機会となりました。
   表彰式では、作成した作品の中から書道及び屏風画の優秀作品を表彰しました。
   

  

赤松大使は上海京劇院の「佛手橘」を鑑賞しました
   8月18日、赤松秀一総領事・大使は、上海天蟾逸夫舞台で上演された上海京劇院による「第九季『京武会』」の演目「佛手橘」を鑑賞しました。
   「佛手橘」は立ち回りも多く、見どころ満載の喜劇で、会場は大いに盛り上がりました。
   公演前後、赤松大使は舞台裏を訪れ、国家一級俳優で本公演の主演を務めた厳慶谷氏、また、同氏の弟子で同じく国家一級俳優の郝傑氏を訪れ交流しました。
  

   

福岡県久留米市から「合肥友好大使」の皆様が当館を訪問しました
   8月19日、福岡県久留米市の中学生、教員等からなる「合肥友好大使」が当館を往訪しました。神田将司領事から、当館広報文化センターの紹介や普段行っている業務の説明等を行いました。
   久留米市と合肥市は、1980年から姉妹都市協定を結んでおり、ほぼ毎年夏に、今回のような青少年交流も行っております。一行は、上海市や姉妹都市である合肥市において、ホームステイや企業訪問・史跡などの視察を行いました。
  
 
赤松総領事・大使離任レセプションを開催しました
   8月20日、黄浦江クルーズ船内にて、赤松秀一総領事・大使離任レセプションを開催しました。
   赤松大使は、式典の挨拶で、このたび丸3年に及ぶ在上海日本国総領事・大使としての任務を終え帰国することとなり、本当に多くの皆様から、公私にわたって様々なご支援を賜ったことに対し、深い感謝を述べました。その上で、将来世代のために建設的かつ安定的な日中関係を構築していくことが我々世代の責務であり、コロナが収束した今、人と人との交流を拡大させていくことが重要である、未来に向かって、日中間の国民交流、経済交流がより骨太で不可逆的な流れとなっていくことを期待している旨述べました。
 

 
 
赤松大使は丁言堃氏に感謝状を贈呈しました
   8月21日、赤松秀一総領事•大使は、盛大金盤花園会所董事長である丁言堃氏に対して、これまでの日中民間交流への多大な貢献に敬意と感謝を表し、感謝状を贈呈しました。
   丁氏には、2022年8月1日以降、本来の公邸が大修繕工事中だった2年以上にわたって盛大金盤花園を在上海日本国総領事仮公邸としてご提供頂き、仮公邸の運営に際して、各種のご配慮をいただきました。感謝状授与式において赤松大使からは、盛大金盤花園の仮公邸が多くの日中交流の舞台となったことに触れながら、丁氏に謝意を表するとともに、これからも一層、日中間の人的交流及び経済交流の促進に貢献されることを期待する旨述べました。
 
 
赤松大使は舞踊劇「トキ」10周年記念公演を鑑賞しました
   8月24日、赤松秀一総領事・大使は、上海対外友好協会の招待を受けて、2014年の初演から10周年を記念して上演された舞踊劇「トキ」を陳靖・上海対外友好協会会長等と共に観劇しました。
   「トキ」は、一時は絶滅が危惧されましたが、国際的な協力により保護と繁殖が進められており、この舞踊劇は、これまでに、日中両国の他、米国等世界各地で350回以上にもわたって上演されてきたものです。来年2月から4月にかけては、日本各地において60回の上演が予定されているとのことです。