総領事館の活動

令和6年1月18日
【活動報告2023年12月】

 

徐静波教授への外務大臣表彰授与式及び記念座談会を実施
  12月1日、長年にわたる日本研究及び日中友好親善への貢献に対し、今年度外務大臣表彰を受賞した徐静波教授への授与式、並びに記念講演会を開催しました。徐教授は、30年以上にわたって日中文化関係、日中文化比較の分野における研究、並びに後進の指導に尽力してこられました。また、日本文化や日中文化交流史に関する著書や訳書を、数多く出版されています。
  赤松秀一総領事・大使は表彰式の挨拶で、徐教授が長年にわたり日中文化に関する研究を続けられてきたこと、そしてその成果を広く社会に還元してこられたことに対し、感謝と敬意を表しました。
  表彰式後、徐教授は「私と日本の縁と対日認識」と題した記念講演会を実施しました。徐教授は講演の中で、幼い頃抱いていた日本に対する印象、そして実際に日本を訪れてからの印象について述べました。
  

 

赤松大使は第81回常熟日系企業懇親ゴルフコンペ及び懇親会に出席
  12月3日、赤松秀一総領事・大使は、常熟市にて、第81回常熟日系企業懇親ゴルフコンペ及び懇親会に参加しました。
  プレー後の表彰式では、日中関係等についてスピーチを行うとともに、優勝者へ総領事杯を授与しました。
  総勢34名が参加した同ゴルフコンペを通じて、赤松大使は、常熟市所在の日系企業代表者等との親睦を深めました。
  


赤松大使は三友会で講演
  12月5日、赤松秀一総領事・大使は、花園飯店で行われた「上海三友会」に出席し、「日中平和友好条約締結45周年とこれからの日中関係」をテーマに講演を行いました。
  赤松大使は講演で、45周年を迎えた中国の改革開放の歴史と日本との関わり合いに言及した上で、将来における新しい分野での日中協力の必要性や華東地域の重要性を統計を用いて説明するとともに、引き続き、日系企業のビジネス投資環境の改善などに取り組んでいく旨を述べました。

 
サラヤ(泰興)日化有限公司の新工場開所式
  12月6日、森祐一郎副総領事は、江蘇省泰興市で開催された日本のサラヤ株式会社が独資で設立した新工場の開所式に出席し、挨拶しました。
  新工場では消毒剤、手洗い洗剤、漂白剤等9つのラインが整備されました。
  森副総領事は、今回の開所に祝意を述べた上で、サラヤ株式会社の長年にわたる「衛生・環境・健康」の向上における取組みを紹介し、今後も同社の活動を通じて日中両国の更なる発展につながることへの期待を述べました。
  開所式には日本から更家悠介社長、泰興市政府からは劉文栄市長が参加しました。

  

赤松大使は「総領事杯 江蘇省6日本商工会対抗ゴルフコンペ」及び懇親会に参加
  12月9日、赤松秀一総領事・大使は、「総領事杯 江蘇省6日本商工会対抗ゴルフコンペ」及び懇親会に参加しました。
  同対抗コンペには、江蘇省内の蘇州日商倶楽部、無錫日商倶楽部、昆山日商クラブ、常州日商倶楽部、丹陽・鎮江日商会、南京日本商工クラブからそれぞれ8名ずつの選手が出場し、団体戦により総領事杯を競い合いました。
  また、赤松大使は、プレー後の表彰式・懇親会に出席し、スピーチ及び総領事杯の授与を行うとともに、各地の商工会からの出場者と親睦を深めました。
  


赤松大使は上海京劇院「2023小丑挑梁」を鑑賞
  12月10日、赤松秀一総領事・大使は、上海天蟾逸夫舞台にて、上海京劇院「2023小丑挑梁」の演目「秋江」「張三借靴」「蒋平撈印」「三不愿意」を鑑賞しました。
  「小丑」の「丑」は、京劇の役柄の一つ「道化役」のことで、通常主役となる演目の公演は少ないですが、厳慶谷氏(国家一級俳優)は、「丑」役の若手役者の育成のために、若手が舞台で活躍する機会を多く創るとともに、伝統芸能である京劇の魅力を広く伝えるための様々な活動に取り組んでいます。
  赤松大使は、公演前に楽屋を訪れ、厳氏や次世代を担う「丑」の若手役者・郝傑氏と懇談し、京劇の魅力や若手俳優の育成について、熱心に語り合い、交流を深めました。
 

 

 

赤松大使は張振豊・浙江省温州市委書記と会見
  12月11日、赤松秀一総領事・大使は、菅匡彦・上海日本商工クラブ副理事長他日系企業幹部らと共に浙江省温州市を訪問し、張振豊・温州市委書記と会見を行いました。温州市に所在する日系企業に対する日頃のサポートに感謝を述べるとともに、先月16日にサンフランシスコで行われた日中首脳会談での両国首脳の共通認識に基づき、日中間の経済・文化交流、青少年交流・地方交流等を推進していくことで一致しました。
  会見には陳寛・市人民政府副市長、木力・市委副秘書長らも同席しました。
 
 

赤松大使は張健・温州大学党委書記と会見
  12月12日、浙江省温州市を訪問した赤松秀一総領事・大使は、温州大学を視察するとともに、張健・同学党委書記を始めとする同大学関係者との意見交換会を行いました。
  張書記からは、歓迎の言葉に続いて、2021年に日本語学科が新設されたことの紹介があり、日本との交流をさらに進めていきたい旨の発言がありました。赤松大使からは、温州大学が、東京大学や京都大学との間で水資源・水生態分野における研究交流を推進していること、佐賀大学との交流協定を更新したこと等日本との交流を重視していることに感謝の意を表し、学生間の交流や学術交流を一層推進していくことにつき双方が一致しました。

 

赤松大使は浙江省温州市を訪問
  12月11日から13日にかけて、赤松秀一総領事・大使は、上海日本商工クラブ他の日系企業幹部らとともに浙江省温州市を訪問しました。
  11日、温州湾新区を訪れ、製薬、ファインケミカル等関連設備の研究開発・製造メーカーである浙江亜光科技股份限公司、及び注射針等の医療機器メーカーである貝普医療科技股份有限公司を視察しました。
  12日は、瑞安市に設立され今年開業20周年を迎えたポンプ、タービンの研究開発・製造メーカーである嘉利特荏原泵業有限公司(日中合弁会社)の工場と、本格的な日本式建築の要素を多く取り入れた庭園と建物から成る招待所を視察しました。
  その後、瑞安市を訪問し、麻素挺・瑞安市人民政府副市長他との間で、幅広く意見交換を行いました。
  その他、視察期間中に、温州市の歴史的景勝地である江心屿、温州南塘文化旅行区(印象南塘)、雁蕩山を視察しました。
  

  

赤松大使は上海富吉医療器械有限公司を訪問
  12月15日、赤松秀一総領事・大使は、上海富吉医療器械有限公司を訪問しました。
  同社の甲斐元虎董事長をはじめとする関係者からは、中国における同社の概況や製品についての詳細な説明や、同社の日中の医学交流の歴史についても紹介があり、意見交換が行われました。
  その後、同社の眼科分野である富螺(上海)医療器械有限公司で開発中の人工水晶体やオルソケラトロジーに関する説明を受け、製造工程を見学しました。また、多数の特許の紹介も受け、同社の高い技術開発能力を視察しました。
 

赤松大使は菱友会で講演
  12月15日、赤松秀一総領事・大使は、花園飯店で行われた「上海菱友会」に出席し、「日中平和友好条約締結45周年とこれからの日中関係」をテーマに講演を行いました。
  赤松大使は講演で、45周年を迎えた中国の改革開放の歴史と日本との関わり合いに言及した上で、将来における新しい分野での日中協力の必要性や華東地域の重要性を統計を用いて説明するとともに、引き続き、日系企業のビジネス投資環境の改善などに取り組んでいく旨を述べました。


赤松大使は長江商学院日本校友会に対し在外公館長表彰を授与
  12月25日、赤松秀一総領事・大使は、長江商学院日本校友会に対し、日中民間交流への多大な貢献に敬意と感謝を表し、在外公館長表彰を授与しました。
  長江商学院日本校友会は生涯学習、公益の実践及び健康的なライフスタイルを理念に掲げ2002年11月に運営を開始したビジネススクールである長江商学院の卒業生が立ち上げた団体です。
  日本校友会は2021年12月16日に正式に発足し、長江商学院のネットワークを生かしつつシンポジウムやチャリティーイベント、文化体験会等を通じ、日本とのビジネスに関心の高い中国人実業家の学習や協力に貢献しています。これまで34回にわたり関連イベントを開催しており、茶道、絵画なども含め日本の伝統文化やビジネスなど多方面にわたって日本を学ぶ機会を提供しています。
  赤松大使は挨拶で、当初はコロナ禍による日中間の移動制限があったにも関わらず、日本校友会が文化・ビジネス活動を積極的に行い、日中の経済分野での相互理解促進に大きく貢献してきたことに心より謝意を表するとともに、これからも一層、日中間の民間交流促進に貢献されることを期待する旨述べました。
 

 

古林恒雄・華鐘コンサルタントグループ董事長への外務大臣表彰授与式
  12月27日、今年度外務大臣表彰を受賞した古林恒雄・華鐘コンサルタントグループ董事長に対し、授与式を執り行いました。
  古林氏は、40年以上にわたり当地において日中民間経済関係の強化に尽力され、中国における日系企業のビジネス展開を支援し、日系企業に関わる数多くのビジネストラブルの解決に尽力してこられました。現在では上海市外商投資協会副会長、上海市外国投資促進中心高級顧問を務める等、その功績は上海市政府からも高く評価されています。
  また、ご自身の企業活動のほか、伝統芸能の継承発展や慈善事業などにも尽力されています。2002年から雲南省及び四川省において「華鐘希望小学校」を6校設立され、奨学金を交付する社会活動をされています。
  赤松大使は挨拶で、古林氏の長きにわたる貢献に心より敬意を表するとともに、長年の経験と知恵を生かし、引き続き日系企業へのサポートに尽力頂きたいと述べました
 

 

赤松大使は岡山県教育関係者と交流
  12月28日、赤松秀一総領事・大使は、上海を訪問中の岡山県小・中学校の教諭計6名と交流しました。
  赤松大使は、当館管轄地域の概況及び最近の日中関係等について紹介し、その後、質疑応答に答えました。続いて、各教諭から今回の訪中における現地校との教育交流について、その内容や感想等についての発言がありました。
  また、沼田真洋領事から、当館多目的ホールで行われるイベントや広報文化センターにある図書館について紹介しました。
 

 

赤松大使はASICSを訪問
  12月28日、赤松秀一総領事・大使は、アシックス(中国)商貿有限公司(アシックス大中華圏地域本部)を訪問しました。
  まず、同社の西脇剛史董事長をはじめとする関係者から、中国市場における歴史や商品に関する紹介がありました。
  その後、赤松大使は、アシックスが輸入博で展示した「歩行姿勢検査システム」を体験し、専門家から検査結果や運動アドバイスについて詳細説明を受けました。この検査システムは、ASICSスポーツ工学研究所(ISS)の歩行姿勢評価指標に基づき、NEC(日本電気株式会社)の先進技術を通じて結果を測定しています。 テストでは、デバイスに向かって自然体で6m歩くだけで、歩行姿勢の36評価指標を測定することができます。
 
 

龍華寺における除夜の鐘撞及び年越しイベントを開催
  12月31日、森祐一郎副総領事は、当地日本関連企業及び在留邦人等40名とともに、上海市にある龍華寺にて、除夜の鐘撞き及び年越しイベントに参加しました。
  本イベントは、上海市文化和旅遊局主催の「新年最初の旅」であり、今年は「迎入境游客,撞龍華晩鐘」をテーマに、国内外から旅行客が招待され、その中で、日中交流の促進を目的に、春秋旅遊集団が共催、当館及び上海日本商工俱楽部が後援しました。
  本イベントに参加した在留邦人は、2階建て観光バスにて上海市内を周遊したほか、日本文化でも馴染みのある除夜の鐘撞き体験や精進料理が振る舞われました。
  イベントを通じて、上海市の魅力を再認識する良い機会となりました。今後、日中間の民間交流がより一層  活性化していくことが期待されます。
 

 

赤松大使は江蘇省蘇州市を訪問
  赤松秀一総領事・大使は、「第45回寒山寺の除夜の鐘を聴くイベント」に参加するため、2023年12月31日から2024年1月1日にかけて江蘇省蘇州市を訪問しました。この寒山寺の除夜の鐘を聴くイベントは、蘇州市と友好都市関係にある大阪府池田市の日中友好協会名誉会長を務めた藤尾昭氏(故人)の提唱により1979年12月31日から続けられている日中友好行事で、今回で45回目を迎えたものです。
  12月31日夜から元旦にかけて行われた寒山寺のイベントに出席した赤松大使は、劉小濤・蘇州市書記及び呉慶文・蘇州市市長、倉田薫・池田市日中友好協会会長を始めとする池田市訪中団代表並びに大澤隆弘・蘇州日本商工クラブ会長を始めとする蘇州日系企業代表者と共に、108回の除夜の鐘を境内に居る1万数千人の観衆と一緒にカウントダウンし、新年を祝いました。また、このイベントに先立ち、劉書記及び呉市長とそれぞれ意見交換を行い、日中首脳間の共通認識を踏まえ、蘇州官民対話を中心とした経済交流に加え、地方交流や青少年交流を一層積極的に進めて行くことを確認しました。
  その他、今次訪問期間中、毛偉・蘇州市高新区書記の案内により中国刺繍芸術館を視察し蘇州市刺繍を体験したほか、拙政園、虎丘、北塔報恩寺等を各施設責任者の案内により視察しました。