総領事館の活動

令和5年3月6日
【活動報告2023年1月】

 

赤松大使は魯林・信男教育学園理事長に対し在外公館長表彰を授与

  1月6日、当館赤松秀一総領事・大使は、魯林・信男教育学園理事長に対して、日中教育交流分野における功績に敬意と感謝を表し、在外公館長表彰を授与しました。
  魯林理事長は、2010年に信男教育学園上海校(別称:上海文来高校中日班)を設立されました。同校の特色は、日本の提携高校へ2年生2学期から編入し、卒業後は日本の大学に進学するという画期的なカリキュラムを構成していることです。これまでに、京都大学、東京工業大学、九州大学、北海道大学等の国立大学に合格者を輩出しており、上海だけでなく深圳、長沙においても開校しています。
  赤松大使は、挨拶の中で、魯林理事長が次世代の日中交流を担う多くの中国の高校生達を日本に送り出してきたことに敬意と感謝を表するとともに、更に一層、日中間の教育交流促進に尽力いただくことを期待する旨述べました。 
  魯林理事長は受賞に際し、「日本に留学し、日本の教育の良さを知ったこと、日本に留学したいと考える若い人達に日本の文化やその良さを知ってもらえる学校として信男教育学園を創立し、日本に関心を持つ生徒を送り出してきた。今後、日中関係が新たな50年に向かっていくにあたり、初心を忘れず、一層尽力していきたい」と述べました。
  
 

隋佳傑氏に対する在外公館長表彰式及び「50年、50人ー阿拉勒上海」記念交流会の実施
  1月13日、当館多目的ホールにて、隋佳傑氏に対する在外公館長表彰式及び「50年、50人-阿拉勒上海」記念交流会を実施いたしました。
  隋佳傑氏は、2005年から上海テレビの日本語番組「中日の橋」の制作に携わり、2014年に同番組が「中日新視界」としてリニューアルしてからは、番組プロデューサーとして、中国唯一の日本語テレビ番組の制作を通じて日本文化を広く発信してきました。また、番組制作だけでなく、当館との協力で日中若者討論会を企画し実施するなど、当地における対日理解の促進に貢献してきました。2019年、上海テレビ離職後は、自ら映像制作会社を起業し、これまで10年以上にわたり当地における日本文化の発信、日中メディア交流を支援し、当地市民の対日理解の促進、日中友好交流の発展に寄与してきました。
  特に、2022年は、日中国交正常化50周年を記念し、上海の日本人50人を紹介するミニドキュメンタリーシリーズ「50年、50人ー阿拉勒上海」(※「阿拉勒上海」は上海語で「私達は上海にいる」の意味)を制作し、企画から取材・撮影、編集、発信まで全て自己負担で手がけ、約1年をかけて全ての映像を制作・発信しました。
  同日は、「50年、50人」シリーズの出演者の日本人及び当地の友人やご家族が参加し、ともに隋氏の表彰を祝賀しました。
  赤松大使は、挨拶の中で、隋氏が昨年「50年、50人」シリーズの制作により当地における日中国交正常化50周年祝賀の機運を大いに盛り上げたことに対する感謝と、日中相互理解の深化のため、今後更なる活躍を期待する旨述べました。
  隋氏は受賞後の挨拶で、「昨年一番の喜びは、『50年、50人』の出演者の皆さんに出会い、同シリーズを完成させられたこと。今後、上海での日中交流が更に発展していけば嬉しい。自分自身も更に勉強を続け成長していきたい。」と述べました。
  表彰式では、隋氏が制作した「50年、50人」ダイジェスト映像の放映、出演者の代表による挨拶及び演奏が行われました。

                                   

赤松大使は留日同学会「桜植樹活動回顧展」に出席

  1月14日、上海市欧米同学会留日分会及び上海日本商工クラブ主催の桜植樹活動回顧展が上海市留学人員之家にて開催され、当館赤松秀一総領事・大使が出席しました。同展は、2008年から虹口公園、新虹橋中心花園にて12回実施してきた中日友好・桜植樹活動を展示パネルで振り返る趣旨で開催されました。
  赤松大使は挨拶で、今年は日中平和友好条約45周年であり、日中国交正常化50周年の大きな節目の成果を踏まえつつ、今後とも両国の関係をより骨太で不可逆的な流れにしていくことを目標に、留日分会及び上海日本商工クラブと連携し、当地の日中間の経済・文化・人的交流を発展させていきたいと述べました。同展には、桂永浩・欧米同学会常務副会長、劉衛東・留日分会会長、石橋忠・上海日本商工クラブ理事長の他、欧米同学会、留日分会、商工クラブ、JETRO及び日中経済協会上海事務所等から計40名ほどが参加し、盛大に行われました。

  
 
新年賀詞交換会の実施 
  1月18日、当館が管轄する1市4省(上海市、江蘇省、安徽省、浙江省、江西省)の各商工倶楽部、日本人会、日本人学校、邦人プレスの関係者をお招きし、新年賀詞交換会を当館多目的ホールにて行いました。

 

赤松大使は陳靖・上海市人民対外友好協会会長と懇談
  1月29日、当館赤松秀一総領事・大使は、陳靖・上海市人民対外友好協会会長と懇談を行い、新年の挨拶を行うとともに今後の日中交流について意見交換を行い、景塋・上海市人民対外友好協会副会長らが同席しました。
  懇談では、昨年の日中国交正常化50周年においては、双方の協力により多くの有意義な事業を実施することができたことにつき評価すると共に、日中平和友好条約締結45周年である本年も引き続きお互いに協力し、各分野における日中交流の推進に尽力していくことで双方の意見は一致しました。