総領事館の活動

令和4年10月25日
【活動報告2022年9月】
 

赤松大使が「日中国交正常化50周年記念中日友好使者・王一亭」に出席

    9月1日、赤松秀一総領事・大使は王一亭国際基金会が主催する「日中国交正常化50周年記念―中日友好使者・王一亭」に出席しました。
    赤松大使は、挨拶の中で、王一亭氏が近代における日中友好を象徴する実業家・慈善家・文化人であることを紹介した上で、1923年の関東大震災の際には迅速に上海で救援資金と物資援助を募り、数回に分けて日本に送った他、1925年には関東大震災により遭難した死者を追悼するため、鎮魂の梵鐘を日本に寄贈したことを指摘しました。併せて、日中国交正常化50周年に際して王一亭氏が日中関係に果たした功績を振り返ることの意義を述べました。
  
 

赤松大使がAGC閔行技術センターを訪問

    9月2日、赤松秀一総領事・大使はAGC閔行技術センターを訪問しました。同社担当者の案内で、展示品エリアや実験室などの視察を行いました。その後、上田敏裕・AGCグループ中国総代表等と、中国市場の現状や同社の取組等について説明を受けるともに、意見交換を行いました。
 
 
赤松大使が沈文平・嘉興市外事弁公室主任と会見
    9月7日、赤松秀一・在上海日本国総領事・大使は、沈文平・嘉興市外事弁公室主任の表敬訪問を受け、意見交換を行いました。
    沈主任からは、嘉興市にとって日本は最大の投資国であり、関係を非常に重視していると共に、今年は日中国交正常化50周年ということも踏まえ、友好関係を一層深化させ、経済関係でも更に連携を強化したいと述べました。赤松総領事・大使からは、嘉興市政府の日頃からの日系企業へのケアについて謝意を表すとともに、嘉興市への早期訪問についての意欲を示しました。
 
 
赤松大使が長江商学院主催イベントに出席
    9月8日、赤松秀一総領事・大使は長江商学院主催のイベント「以心伝心 相知相承」に参加し、「日中交流と日中国交正常化50周年」をテーマとする講演を行いました。その後に開催された懇親会の挨拶で,赤松大使は、日中の長い交流の歴史を通じて相互に共通する文化的基盤が磨き上げられてきたことに触れ、日中両国の共通の社会的課題に対してお互いの強みを生かしながら協力を強化していくことへの期待を述べました。
 

赤松大使が国際交流基金巡回展「日本の贈り物 心を形にして」開幕式に出席 
   9月9日、赤松秀一総領事・大使は、国際交流基金巡回展「日本の贈り物 心を形にして ―日本における贈答の美―」の開幕式に出席しました。赤松総領事・大使は開幕の挨拶の中で、日本と中国が国交正常化50周年を迎えるまさにこの9月に、このような展覧会を開催できることを大変嬉しく思うと述べ、共催団体の上海高島屋をはじめ、展覧会関係者に感謝の意を表しました。
 
  
赤松大使が日立電梯(上海)有限公司を訪問  
    9月16日、赤松秀一総領事・大使は日立電梯(上海)有限公司を訪問しました。蒋総経理の案内で、製造現場、試験棟や研修施設などの視察を行いました。その後、依田隆・日立製作所中国総代表等から中国市場の現状や同社の取組等について説明を受けるともに、意見交換を行いました。
 

赤松大使が中日新視界制作チームに在外公館長表彰を授与 
   9月19日、上海テレビ「中日新視界制作チーム」に対し、長年にわたる日中交流活動に対する貢献を称え、赤松大使から「在外公館長表彰状」を授与いたしました。表彰式には、李琳・上海テレビ外国語チャンネル主任及び沈林・中日新視界プロデューサーらが出席しました。
   「中日新視界」は、1996年に前身となる「金の橋」として番組を開始して以降、25年以上にわたり日本に関するコンテンツを発信し続けてきました。2015年に「中日新視界」としてリニューアル以降も、上海メディアグループ旗下の外国語専用チャンネルの一つとして、中国で唯一の日本語テレビ番組として当地の日本語交流・日中民間交流に貢献。また、本年は、日中国交正常化50周年を記念し、同番組では「もしもし上海」と題し、上海在住の50名の日本人が、様々なテーマで、上海で暮らすコツを紹介するシリーズを制作し、書籍化もされました。
   赤松大使は、同番組制作チームの長年にわたる貢献を称え、感謝の意を表するとともに、引き続き日中交流や相互理解促進への貢献を期待する旨述べ、沈林・同番組プロデューサーからは、今後も同番組が日中文化交流の架け橋となれるよう努力していきたい旨述べました。
 

赤松大使が資生堂化粧品製造有限公司を訪問 
   9月20日、赤松秀一総領事・大使は資生堂化粧品製造有限公司を訪問しました。藤原憲太郎・資生堂中国CEO及び同社関係者から、資生堂の中国市場での取組等について説明を受けると共に、意見交換を行いました。その後、工場及び研究所を見学し、製造過程及び研究内容について紹介を受けました。
 

赤松大使が江蘇省淮安市を訪問 
   9月22日及び23日、赤松総領事・大使は、日中国交正常化50周年及び「江蘇日本友好交流年」の一環として、垣内隆・上海日本商工クラブ理事長をはじめとする日系企業他約50名の代表団と共に、江蘇省淮安市を訪問しました。
    赤松大使は、周恩来記念館及び同総理故居を訪れた上で、陳之常淮安市党委員会書記及び史志軍淮安市長と会見を行いました。赤松大使からは、日中国交正常化50周年の記念すべき年に、周恩来総理の故郷である淮安市を訪れたことは感慨深い旨述べるとともに、今回の訪問が淮安市と日本の交流拡大の契機となることを期待する、今後も各分野での直接の交流を拡大させ、日中両国の国民交流が一層太く、不可逆的な流れとなるよう尽力したい旨述べました。
 
    続いて、今次訪問に参加した日系企業とともに、淮安市対日投資環境説明会に出席し、淮安市側から投資環境の概況や今後の取組の方向性について説明を受けました。赤松大使からは、長江デルタ北部の中心の一つである淮安市は日系企業との相互交流の大きな可能性を秘めており、淮安市が全国的に著名な食品・食文化に関する交流のみならず、日中が直面する共通の課題における新たなビジネスチャンスの創出も含めて、今後の相互交流がより深化し、互いにとって良い効果を生み出す関係が構築されることを期待する旨述べました。

    また、日中国交正常化50周年を記念した「日中美食文化交流」イベントに参加しました。同交流イベントにおいては、日本食親善大使を務める本多淳一氏が和食について、淮揚料理美食文化研究会会長の高岱明氏が淮揚菜についてそれぞれ基調講演を行うとともに、日本の食材、食品を活用した淮安料理及び淮安の食材を活用した日本料理が現場で披露され、日中双方の食品関連企業を含む参加者に振舞われました。
 

赤松大使が日中韓児童絵画展に出席 
   9月24日、赤松秀一総領事・大使は、上海市人民対外友好協会、日本社会教育団体ベルポ会、韓国釜山国際交流財団が主催する第10回中日韓児童友好絵画展開幕式に出席し、挨拶を行いました。同絵画展は、2003年からまず日本と中国の両国で開始され、2011年からは韓国釜山も加わり、絵画を通じた相互交流によって日中韓3ヶ国間の相互理解を図ることを目的としています。開幕式終了後、3か国の子供達の優秀作品を鑑賞しました。その後、鄭充華・少年宮主任の案内の下、少年宮の各種活動を視察しました。
 

劉衛東上海国際医学センター院長への勲章伝達式を実施 
   9月25日、当館多目的ホールで、劉衛東・上海国際医学センター院長への勲章伝達式を執り行いました。
   劉衛東・上海国際医学センター院長は、令和3年秋の外国人叙勲で旭日中綬章を受賞されました。同院長は、1999年に浦南病院院長に就任されて以降、院内に上海で初めて日本語対応可能医師が常駐する国際医療部を創設する等、上海及びその周辺に在住する日本人の医療サービス環境を整えるとともに、1989年の大阪医科大学留学以降今日まで、長きにわたり日本と中国の医療分野における人的交流の発展にご尽力されてきました。2015年に在外公館長表彰、2018年には外務大臣表彰を受賞されています。
   赤松大使は、伝達式の挨拶で、「外国に長く住まなければならない時に一番心配なのは、その地の医療体制が整っているか、外国人でも安心して診療を受けられる病院があるかという問題である。劉衛東院長のこれまでの多大な貢献によって、上海の医療体制が極めて良質で高度な水準を維持され、日本人にも広く開かれていることに感謝申し上げる。」と述べ、今次受賞に祝意を表しました。赤松大使は、挨拶の後、劉衛東院長に対し、勲記と勲章を伝達しました。劉衛東院長は、勲章伝達式の後、「中日国際医療交流~30年にわたる個人及びチームとしての経験」と題する記念講演を行いました。


赤松大使が日中国交正常化記念50周年シンポジウムに出席 
   9月25日、赤松秀一総領事・大使は、上海市日本学会と上海市欧米同学会留日分会が主催する「初心を忘れず,未来に向かって―日中国交正常化記念50周年シンポジウム」に出席しました。会議にて、赤松大使は、一昨日に周恩来総理の故郷である淮安を訪問して来たことに触れた上で、日中国交正常化にあたっては、当時の両国の指導者の間には、単に戦略的な思考や政治的な打算のみならず、それらを超えた共通する強い信念と情熱があったからこそ、当時の厳しい国民感情の中にあっても、国交正常化を成し遂げることが出来たのだろうということ、この共通する強い信念と情熱というのは、一衣帯水の隣国である日中両国が二度と争うことなく、相互に助け合って行かなければならないという確固たる思いがあったことを指摘しました。そのうえで、国交正常化以降の日中関係の発展の歩みについて述べつつ、両国間の国民感情面では日本人の対中感情の悪化の課題を如何に克服するべきかにつき、日本側だけでなく中国側もよく考え早急に対応すべきであると指摘しました。
   会議には、超啓正・国務院新聞弁公室主任・第十一期全国政治協商常務委員・外事委員会主任、程永華・中国日本友好協会常務副会長・前中国駐日本国大使(オンライン)、裴鋼・上海市欧米同学会会長、高洪・全国政治協商委員・中華日本学会会長(オンライン)、周斌・元中国外交部国家指導者高級日本語通訳官、景瑩・上海市人民対外友好協会副会長、兪彭年・元上海市日本学会会長・元上海市外事弁公室副主任、朱玲玲・上海欧米同学会専織副会長兼秘書長他が出席し、基調講演及びそれぞれの専門分野の見地から、今までの日中関係を振り返るとともに、今後の日中関係への期待及び提言等を述べました。
 

日中国交正常化50周年記念 姜建華氏記念講演会を実施 
   9月28日、日本音楽界で長年にわたり活躍してきた二胡奏者・姜建華氏をお迎えし、当館多目的ホールで、当館とKAJIMOTOの共催による「日中国交正常化50周年記念ー姜建華氏記念講演会」を実施しました。講演では、姜建華氏から指揮者の小沢征爾氏との出会いや、演奏に参加した映画「ラストエンペラー」撮影時での坂本龍一氏との交流の思い出などを紹介されつつ、音楽交流を通じて感じた日中の文化的つながりの深さを語られました。国際的な琵琶奏者であり姜氏の夫である楊宝元氏も迎え、日中の音楽交流の素晴らしさを伝えられ、講演の他に、両氏による日本の童謡の合奏や、日本の琴との合奏も披露されました。
   赤松大使は、挨拶で両氏のこれまでの日中音楽交流への貢献に対する感謝の思いを述べるとともに、本イベントをきっかけとして日中間の文化交流が今後より発展していくことを祈念すると述べました。
 

赤松大使が「上海国際友城港開港儀式」に出席 
   9月28日、当館赤松秀一総領事・大使は、上海市が主催した「上海国際友城港開港儀式」に出席し、挨拶を行いました。赤松大使は、上海市が国際友好都市との交流拠点として国際友城港を開設したことに祝意を表すとともに、国民交流の基礎となる地方交流の重要性を踏まえ、上海市が今後も開かれた都市であり続けるよう期待を述べました。また、日中国交正常化50周年の節目に当たり、今後も地方都市間の交流を全力で支援し、日中両国の国民間の交流を不可逆的な流れにしていく決意を示しました。


赤松大使が上海市対外友好協会と意見交換を実施 
   9月29日、赤松秀一総領事・大使は、陳靖・上海市人民対外友好協会会長、傅継紅・上海市人民政府外事弁公室副主任、景塋・上海市人民対外友好協会副会長及び垣内隆・上海日本商工クラブ理事長(三井住友銀行(中国)有限公司副董事長・行長)他とともに、日中国交正常化50周年を祝賀し懇談を行いました。懇談では、日中双方で日中国交正常化50周年を祝し、これまでの日中関係を築き上げてきた先人たちの努力に思いを馳せ、今後も更に当地における日中交流・日中協力を発展させていくことで一致しました。
 
  

過去の情報