当館及び上海市対外友好協会共催「『上海を感知する』日中座談交流会」を開催しました

令和7年7月16日
 7月9日午前、当館及び上海市対外友好協会の共催で「『上海を感知する』日中座談交流会」を開催しました。

 本交流会では、日本と上海間の人的往来が一層活性化していくことを目的として、当館、上海市対外友好協会、上海市文化和旅遊局をはじめ、日中双方の政府・業界関係者らが一堂に会し、それぞれの立場で率直な意見交換を行いました。




 総領事・大使の岡田勝は次のように挨拶し、日中双方向での人的往来が一層活性化していくことを期待する旨述べました。

 日本政府としては、日中双方向でのバランスの良い往来を非常に重要視しており、本日出席している日系企業の皆様も、日本人の訪中拡大は重要な課題と捉えているところです。

 日本人の訪中拡大における主な課題として、中国旅行に関する日本での情報が不十分であることをはじめ、滞在時における決済環境の不便さ、日本語や英語が通じない、観光地の事前予約が困難である等が挙げられます。これらの課題については、関係部門が改善に向けて既に御尽力いただいていると承知しておりますが、引き続き旅行者にとり快適な旅行環境の整備をお願いいたします。

 私は外務省に入省して約35年、そのほとんどの時間を中国と向き合い続けてきました。そして現在、在上海日本国総領事として、各地の方々と交流する度に思うことは、「百聞は一見に如かず」ということわざにもあるとおり、自身の目で相手国の等身大の姿を直接見る、ということが最も重要であるということです。

 日本と上海の関係は、歴史も深く長いものがあります。現在、上海には約3万5千人の邦人の方々が生活しておられ、日系企業も1万以上の拠点を有しておりますが、こうした方々は、上海での生活を満喫されている方がほとんどです。休日になれば、例えば上海ディズニーランドや外灘、黄浦江クルーズなど、観光地に足を運ぶ日本人の姿も随所に見られます。最近では「City Walk」といった都市型観光も人気であり、まだ知られていない上海の魅力も数多くあろうかと思います。

 こうした、日本では味わえない上海ならではの魅力ある体験価値を、まずは一人でも多くの日本人に知ってもらう、そして実際に来て体験してもらう、更にはその経験を日本で発信してもらう、この循環を生み出していくことが重要です。

 日中双方の業界関係者で協力関係を築き、より一層の交流活性化に向け取り組んでいくことを期待するとともに、我々日本総領事館といたしましても、両国間の人的交流促進に向けて、引き続き尽力して参ります。

 また、交流会に出席した日系企業の代表からは、相互往来活性化に向けた具体的な提言を行っていただきました。