工芸の世界に浸る‐金沢工芸作家と出会う夕べ「伝統が息づく街,金沢の工芸~その継承と未来への取組み~」を開催しました

令和7年6月20日
    6月6日、金沢市工芸協会から工芸作家の先生方をお招きし,工芸の世界に浸る‐金沢工芸作家と出会う夕べ「伝統が息づく街,金沢の工芸~その継承と未来への取組み~」を開催しました。今回は,十一代大樋長左衛門先生(陶芸),毎田仁嗣先生(加賀友禅),飯田倫久先生(陶芸),原智先生(金工),村本真吾先生(漆芸),橋本紗織先生(竹工芸)にご参加頂き,各々の作品についてご説明頂くとともに,今後の伝統工芸のあり方に関連したパネルディスカッションを行って頂きました。

    冒頭,副総領事の竹中惠一から,石川県金沢市は古くから伝統工芸を大事に守り発展させてきており,数多くの伝統工芸が人々の暮らしの中に息づいている街であることを紹介し,関心を持った方々が金沢を実際に訪れ,独自性豊かな金沢の「美」を自分で見て触れて、感じていただくことを期待すると述べました。

    その後,十一代大樋長左衛門先生より,金沢で伝統工芸が盛んな理由,行政が伝統工芸の継承・発展のために取り組んできたこと等についてお話頂いたのち,各先生方より,ご自身の作品についての説明を頂きました。










 
    先生方全員で行ったパネルディスカッションでは,「伝統工芸と現代アートの違いとは」,「なぜ伝統工芸を継承する必要があるのか」「誰のために作品をつくるのか」「今後どういった作品に取り組んでいきたいか」といった様々なテーマについて,先生方が自分の考えをお話されました。先生方のお話からは,アプローチは違っても,作品に向き合う真摯な姿勢,伝統工芸を背負ってたつ作家としての自負と責任が伝わり,参加者も興味深く聞き入っていました。

    なお,今回のイベントには,日中経済協会上海事務所石川県経済交流室からも関係者が参加してくださり,金沢市を含む石川県の魅力をPRしてくださいました。