総領事・大使 岡田勝の御挨拶(令和7年2月1日)

令和7年2月1日
 

 
    皆さま、こんにちは。
 
    私は昨年9月に上海に着任して以降、皆さまからの御支援、御協力を頂きながら全力で日々の業務に取り組み、毎日を過ごしてまいりました。これまでに、上海をはじめ管轄地域内の実に多くの方々にお会いすることができ、この地域の重要性を改めて実感しています。
 
    着任以来一貫して申し上げていることですが、在外公館の最も重要な任務は、在留邦人の皆さまの安全な生活環境を確保することです。これは、日中間におけるすべての交流の最も大切な基盤です。そのような強い思いで、私は着任以来、緊張感とスピード感をもって日々の業務に全力で取り組んでまいりました。子ども達について、上海総領事館の管轄地域内にある日本人学校、補習授業校との連携を密にし、これまで各学校を訪問してまいりました。毎回、子ども達の元気で明るい笑顔から元気をもらっています。昨年は大変残念な事件が発生しましたが、引き続き、子ども達のため、在留邦人の皆さまのため、全力で業務に取り組んでまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願い致します。
 
    上海総領事館の管轄地域である、上海市、江蘇省、浙江省、安徽省、江西省の1市4省には、時間の許す限り順番に訪問をしているところですが、地元政府の指導者に会う際には、日系企業がビジネスをしやすい環境が重要であり、引き続き日系企業の声に耳を傾けて、良好なビジネス環境を維持・強化してほしい旨を強調しています。
 
    昨年11月にペルーで行われた石破茂総理と習近平国家主席との日中首脳会談において、両首脳は、日中両国は引き続き、「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、「建設的かつ安定的な関係」を構築するという大きな方向性を共有していることを確認しました。日中双方は、この大きな方向性を踏まえ、昨年12月に岩屋毅外務大臣が訪中した際の李強総理への表敬において、日中間の人的交流や経済分野で協力を拡大していくことで一致するとともに、あらゆるレベルでの交流・対話の促進を通じて、両国及び両国国民間の相互理解を推進し、お互いの国に対する国民感情を改善することの重要性について一致しました。上海総領事館といたしましても、この方針の下に、引き続き各分野における具体的な協力を進めてまいります。
 
    昨年11月、日本人に対する30日以内の中国短期滞在の査証免除措置が発表されたことは、大変嬉しいニュースです。「百聞は一見に如かず」と言います。今後、より多くの日本の方々が中国を訪問され、両国間の交流が一層活発になることを期待しています。私が上海に着任してから、青少年交流も活発に実施しています。青少年は国の宝であり、日中間の青少年交流は、両国関係の未来につながるという信念の下、今後も青少年交流を積極的に進めていきたいと思います。
 
    本年4月13日から10月13日まで、いよいよ2025年大阪・関西万博(日本国際博覧会)が開催されます。本年、より多くの方々に大阪に来ていただけるよう引き続き発信してまいります。
 
    皆さまに開かれた総領事館であると思っていただけるよう、館員一同一致団結して日々の業務に取り組んでおりますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 
在上海日本国総領事・大使
岡田 勝