和敬茶会を開催しました
令和6年11月14日
10月26日、当館多目的ホールにて、茶道裏千家淡交会上海和敬会と共催で、和敬茶会を開催しました。当日は、100名近い日中の文化、教育関係者等にご出席いただきました。








冒頭、当館の竹中惠一副総領事と和敬会の青柳昌司会長がそれぞれ挨拶を行いました。竹中副総領事は挨拶の中で、「日本茶道は禅の教え、書画、陶磁器等、中国の皆さまにも馴染み深い事物無しに語ることはできず、日本の茶道に触れることで、日本と中国の長い交流の歴史を改めて実感いただけることと思います。茶道という文化を通じて、日本と中国の人々が互いに交流し、相互に対する理解と信頼がますます深まることを期待します。」と述べました。続いて青柳会長が、「上海和敬会は3年半前に設立され、現在、会員数は159名です。日本の裏千家茶道を共に学び楽しむことを通じ、日中両国の友好親善と文化交流を更に進めてまいりたいと思います。」と挨拶しました。この後、同会副幹事長の蒋海霞先生が「茶事を通じ、如何に和敬清寂を感じるか」等、裏千家茶道の茶事について紹介しました。


和敬会は今回の茶会のために、立礼席と畳席の2種類の異なる茶席を準備し、参加者はそれぞれの茶席で呈茶や点茶を体験しました。畳席は、四畳半の中置で掛け軸は「和生福」、全体的に改まった厳かな雰囲気が漂います。お手前に続いて、全員が薄茶を頂きました。主菓子は四葉和菓子本舗制の「錦綉」が提供されました。

立礼席の軸には「不風流処也風流」の文字。御園棚を使ったお点前に加え、参加者が座る円卓や、棚の上でもお茶が点てられるようにし、日常生活の中で抹茶を楽しむ方法を提案しました。参加者はそれぞれ秋らしく紅葉をかたどった干菓子等とともに、自分で点てた抹茶を味わいました。





参加者からは「初めて正式な日本茶道を体験した」、「2種類の異なるスタイルの茶席を体験できてよかった。日本に行ってみたい。」といった感想が聞かれました。

(写真は沈琦さん、四月さんより)